8日(水)、音像工房主催によるFIFAワールドカップアジア最終予選、日本対北朝鮮戦を観戦するイベント「UNITE BEYOND THE BLUE」がθ館で行なわれた。日本の得点シーンでは、会場の熱気は最高潮に達し、385人による「若き血」の大合唱が起こった。


 平壌での北朝鮮対イラン戦の際の観客の暴動により、異例の第3国開催の無観客試合となった今回の試合、日本が勝つか引き分ければW杯出場が決まるという、絶好の条件でこの試合を迎えた。バンコクのスパチャラサイ競技場の外では、日本のサポーターが何とかピッチの中の日本代表に声援を届けようとしていたが、θ館でも日本代表を応援する多数のSFC生が集い、熱い声援を送った。
 19時25分、会場が暗くなると歓声があがり、この日のために音像工房が制作した映像が上映されると、自然と手拍子がはじまった。バンコクの中継映像が映し出され、国歌斉唱、スターティングメンバーの発表が終わる頃には、θ館の客席中央2列はほぼ満席。キックオフと同時に、大きな拍手が起こった。
 試合開始直後のチャンスでは大きな歓声が上がったが、中盤のインターセプトの応酬で、前線にボールが繋がらない試合展開に、じれったく思う観客も多かったようだ。しかし、スタジアムさながらのコールに合わせてθ館の熱気は徐々に高まり、ゴール前のシーンでは思わず立ち上がる人や、シュートが枠を外れると頭を抱える人も見られた。
 日本が攻めあぐねた時間帯にも、θ館のサブスクリーンにはメールで投稿される応援メッセージが次々と表示されていた。そのメッセージがきっかけとなって、後半28分の柳沢敦の先制ゴール後には「若き血」の大合唱が起こった。
 試合終了間際の大黒将志の追加点からは、θ館全体が総立ちとなって応援。スコアが2-0のまま試合が終了し、日本のW杯出場が決定すると、周りの人と抱き合ったり、ハイタッチをする光景も見られた。
 今回のイベントを1ヶ月前から企画し、総勢53名(当日のスタッフを含む)のチームをまとめあげたキャプテン、「UNITE BEYOND THE BLUE」代表の松永将浩さん(総3)はSFC CLIPの取材に対して、「何よりもお客さんが盛り上がったこと。『よかった』と言ってもらえたことが、よかったです(笑)」とコメント。また「来年のサッカーW杯本大会出場が決定した日本チームを応援するために、このようなイベントをまた企画したいという声が音像工房の1年生からあがっています」とうれしそうに語った。

プロジェクトスタッフ

プロジェクトスタッフ

上映スタート

上映スタート

歓声を上げるSFC生

歓声を上げるSFC生

喜びの若き血

喜びの若き血