5月30日(月)・31日(火)の慶早戦第3戦開催における、SFCでの授業実施の判断ミスに関して、SFC CLIPでは熊坂賢次環境情報学部長と、SFC事務室 学事担当松田健太郎課長に、メールにてインタビューを行った。慶早戦の第3戦以降の授業実施の判断ルールや、当日他キャンパスの様子について、もう一度確認を行いたい。


SFCにおける、慶早戦時の授業実施に関する取り決めでは、
・試合が行われる場合、応援のため第1時限から休講
・ただし雨天などで中止になった場合、平常通り授業を行う
・月曜日以降に決着が持ち越された場合の授業情報に関しては、
 各自がSFCオフィシャルWEBでAM7:30以降に確認する
・看護医療学部では、試合が行われる日の実習科目については、平常どおり開講
となっている。今回は、この柔軟性に欠けるルールが、SFCにおいて判断ミスを起こした原因の一つともなった。このルールについては、学則等で定められているものではなく、「各キャンパスごとに慶早戦時の授業の扱いを決め、大学に承認を得た上で、運用している」(松田学事担当課長)という。
 既にSFC公式WEBサイトに掲載されている、両学部長名での対応方針では、今後このルールを変えていく方針が示されている。今後どのような形で検討していくのか、という熊坂学部長に対しての質問には、「まだ、検討していません。検討したら、その結果を知らせます」との回答が得られた。
 授業が休講となった場合、原則として研究プロジェクトも休講となるが、最終的な判断は教員にゆだねられる。しかし30日(月)の休講時には、研究プロジェクトの授業に、教員以外誰も来なかった、という事態も起こり、教員と生徒の間で、ルールの共有が十分になされていないという問題も浮き彫りになった。研究プロジェクトの扱いに関しては、「ルールに、どこまで拘束力を認めるか、また、その認める主体との関係もあり、なんともいえない」(熊坂学部長)とした。
 第3戦以降の取り決めについて、三田・日吉・矢上キャンパスでは、「試合が行われる場合、授業は第1時限のみ行い、第2時限以降は応援のため休講」と決められている。また各キャンパスは神宮球場が近いことから、比較的柔軟な対応が行われた。
 30日(月)は、三田・日吉・矢上キャンパスに神宮が9:00ごろに試合中止を発表した段階で「2時限以降も通常通り授業を行う」という決定が行われた。
 31日(火)に関しては、三田については神宮が試合を行うと11:00過ぎに発表した段階で、「2時限以降は休講」の判断がなされた。日吉については10:00ころに「2時限を休講・3時限以降は未定」とし、神宮が試合を行うと発表した段階で、「3時限以降は休講」の判断がなされた。矢上については実験・実習の多い曜日であったため、各学科の判断に任かされた。