8月30日(火)、北海道函館市の旧桟橋で、田中浩也研究室が主催する「モバイルバーカウンタープロジェクト」によるバー営業が行われた。


 バーカウンターには色をリアルタイムに変化させる照明装置が埋め込まれた。また、テーブルにグラスを置くと、重みに反応して下から照明があたる装置も設置され、夜の桟橋は色とりどりの光を放った。当日の営業は現地のバーテンダーと学生たちの手で行われ、200人前後の来客を迎えて盛況に終わった。
 また、営業の翌々日にあたる1日(木)には、現地でワークショップを開き、函館市民とはこだて未来大学の学生、そしてSFCの学生によるディスカッションなどが行われた。
 2005年5月から発足したこのプロジェクトには、建築・メディアデザイン・フィールドワークなどの分野を学ぶ学生が参加。SFCのキャンパスで設計・施工したモバイルバーの部品を輸送し、現地で組み立ててバー営業するという内容。函館市などの後援を受け、「舶来居酒屋杉の子」からバーテンダーの協力を受けた。
 海藤智史さん(政・メ)は「研究会の合宿として、学期中の成果発表に終わるのではなく、現地の人を巻き込んでいくというのが斬新だった」と語る。今週のSFCCLIPでは、連載企画「Project CLIP」にて田中研究室の学生にインタビューを行っている。