3日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センターで学生団体ガクショクが主催する二十歳(はたち)の"X"計画「普通じゃない学生生活の仕掛け方カイギ」が開催された。会場は100人を越える参加者で埋め尽くされ、大盛況のうちに幕を閉じた。今回のProject CLIPではガクショクの代表を務める篠原一昭さん(環3)にお話を伺った。

「普通じゃない学生生活の仕掛け方カイギ」の概要を簡単に教えてください
 普通じゃない学生を20名集めて、その人1人に対して5名の参加者のグループを作成し、価値観ベースの語り合いを通じて、出来る範囲の行動を宣言するという内容でした。パネルディスカッションとテーブルディスカッション、交流会の3部構成でした。
コンセプトを教えてください
 コンセプトは「挑戦への意思はあるが、行動に至っていない」学生100名が、自分を語りまくることを通じて、自分自身と向き合うというものです。そのために、参加者同士が各々の価値観をぶつけ合い、認め合えるような空気を作りました。
開催の経緯を教えてください
 僕は学生団体活動を通じて、今回ご協力をしていただいた「普通じゃない学生達」との縁がありました。彼らとの出会いによって、僕自身の価値観が今もなお、グラグラと揺れています。こんな「価値観を揺さぶられる身近なヒーロー」達との出会いを「挑戦への意思はあるが、行動に至っていない」学生に提供し、価値観をグラグラ揺らしたいと考えました。そんな時に、NPO法人ETIC.の知り合いに相談したところ、理念部分でお互いが共感できたため、共催させていただくことになりました。

開催してみて率直な感想は?
 「身近なヒーロー達、凄いなぁ」と思いました。同年代で自分のポリシーを持ち、社会的意義がある実績を持った彼らの言動に、イベントの司会進行に支障が出そうになるぐらい惹きつけられました。同じ人間でありながら、謙虚さと素直さを行動を通じて積み重ねてきているんだな、としみじみ感じました。
何か気付いた点などあるでしょうか
 いろいろな価値観が偏在しているんだな、と思いました。身近なヒーロー達も、起業、国際協力、地元活性化、持続可能性、音楽、環境問題等、様々な領域で活躍する方々でした。起業がブームになっている今、何のために生きるのか?という問いに対して向き合う必要があると思います。この答えに対して、いろんな価値観の切り口は提供できた気がします。
今回のイベントは次の企画に活かされますか?
 活かします。タイムマネジメントと、テーブルワークの進行方法に改善点を感じました。主催者として、力不足を痛感しました。参加者の皆さんが主人公になれるような空気の研究に励みます。
SFCの学生に伝えたいことはありますか?
 感覚を外に向けて、SFCにこもっている人が多いような気がしています。感覚を内に向けて、SFCの外でフィールドワークしてみてはどうでしょうか。結局は、自分の内にいろんな答えがあるように感じます。
最後に今後の抱負をお聞かせください
 まずは、自分自身を常に明るくしたいと考えています。こういう活動って他者を明るくするようなものだから、自分自身に灯りがないと人が集まらないし、良い影響も出ません。一燈照隅という言葉がありますが、まさにこれを素直に実践し続けます。簡単に言うと、出来ることをやりきるという感じですね。