生協にフェアトレードラックが登場 -学生有志が働きかけ、PRイベント-
学生有志団体FAIR MAKERSの働きかけによって、慶應生協にコーヒー、チョコレートなどのフェアトレード商品を扱う棚「フェアトレードラック」が設置された。これを記念して、21日(金)には生協前でFAIR MAKERSによるPRイベントが開催された。生協の佐合義之店長は「他大学の生協でも同じような試みがされているようですし、利用者がいる限り続ける方針です」とコメントしている。
フェアトレードとは、貿易を行う二者間での公正な取引関係を目指す「公正貿易」のこと。特に第三世界の生産者が正当な対価を受け取れるように、先進国の非営利団体などが中心となって推進してきた。今回生協に働きかけたFAIR MAKERSは、フェアトレードに関心のある学生で構成され、特定の研究会には属していない。他大学で似たような取り組みを進める学生団体と連携を深め、今回のようなイベントを今後も計画したいという。
FAIR MAKERSの働きかけでSFCに導入されたフェアトレードサッカーボール。
生協店内に設置されたフェアトレードラック。
“生協にフェアトレードラックが登場 -学生有志が働きかけ、PRイベント-” への1件のコメント
フェアトレードが大学生協で始まるとは嬉しい動きです。他大学でもされているといっても、各大学の生協で取り入れられるまでには、大きな努力が必要で、他大学では断られ続けている団体もあるようです。広がっていくといいですね。
記事の「貿易を行う二者間での公正な取引関係を目指す「公正貿易」」は読み方によっては間違いでは無いと思うのですが「貿易を行う二者」というのはなかなか難しい表現かもしれません。
ここで二者が「先進国」と「途上国」とかいう国レベルならよく分かるのですが、普通の文脈で捉えてしまうと、貿易をやってるのは商社ですから、商社どうしが公正に取引するように聞こえてしまわなくもありません。むしろ生産者(を含む貿易経路の全アクター)にとって公正な対価を支払う、ということでしょうか。
1960年代以降の”Trade, not Aid.”の流れを知り、「”Fair Trade”というからには今の貿易はどこが”Unfair Trade”なのか!?」ということについて考えてみると、普段の生活が違って見えてくる気がしています。