今月から現役高校生向け予備校「早稲田塾」で冨田勝環境情報学部長の講義「スーパーサイエンスプログラム」が始まっている。また、夏には村井純環境情報学部教授の講義「スーパーITプログラム」も予定されている。


 現在開講しているのは冨田勝環境情報学部長が教鞭を執る「スーパーサイエンスプログラム」で高校2・3年生を対象にしている。生命科学分野の講義で、夏休みには鶴岡タウンキャンパスにある先端生命科学研究所での合宿も予定されている。また、この講義では早稲田塾生以外にも門戸を開いており、塾生でない高校生も7人いる。
 早稲田塾といういわゆる予備校で行われる講義だが、受験対策という意味合いはなく、先端分野に関心を持つ高校生向けのものとなっている。
 また、村井教授が教鞭を執る「スーパーITプログラム」が夏に開講予定。6月の選抜試験では、ネット上でインターネット概論の講義を受けてレポートを書く課題も出る。
▼冨田学部長のコメント
 SFCで開発したゲノム解析ソフトを使って、「言語」に関与すると言われている遺伝子配列を、ヒト、チンパンジー、マウスで比較し、言語を使い始めた進化的時期についてゲノムレベルで高校生に考察してもらいます。
 最終回はSFCで研究発表プレゼン(PPT)をしてもらう予定です。
 17人の中には国立大学志望者や医学部志望者も少なくありませんので何人がSFCを受験するかは不明ですが、今回の研究成果をもとにAOで(SFCに限りませんが)大学入学してほしいと思っています。
 今回のSSP(スーパーサイエンスプログラム)はSFCのPRというわけではなく、好きなことをとことんやって、それを形にすることで大学受験する。新しい形の受験生を応援することが今回のSSPの目的のひとつです。