今週に入ってから、CNSのメールサーバで遅延が顕在化している。ITCによると、8月5日(土)から断続的に続いている障害で、今週後半にかけては状況は徐々に改善されている。しかし、POP利用者が各自で対策を取らなければ、抜本的な解決は望めない。


 この問題は、メールをPOPで受信するユーザが、受信メールをサーバ上に残す設定で頻繁にアクセスすると、サーバに高負荷がかかることが原因とされている。22日(金)の時点でITCは注意を促すリリースを行っていたが、先週末に症状はピークに達した。その後、サーバの機能を分散させたり、サーバへのアクセス数を制限したりという対策を取って改善されたものの、29日(金)現在でも完全な解消には至っていない。
 完全な解決のためには、サーバに負荷のかかる利用法をしているユーザが各自で対応しなければならない。対策としては、受信メールをサーバ上に保存しないことや、IMAPでの受信利用に切り替えることなどが挙げられる。2004年以前の入学者は初期設定をPOPで行っている場合が多く、ユーザ側が対処することで効果が期待できる。
 メールの遅延に不平を言う前に、身近な人に対策を勧めてみてはいかが?