災害時でも簡単に炊けるサバ飯。しかし前回はそのサバ飯作りに失敗してしまいました。皆さんの健康を守るため、後編でもう一度サバ飯作りに挑戦します。果たしてサバ飯でサバを食べることはできるのでしょうか。


 CLIP合宿は終わってしまいましたが、まだまだサバ飯作りをあきらめることはできません! 今度はSFCでサバ飯作りにチャレンジします。前回の反省は「新聞紙が燃料だとよく燃えるが、すぐ燃え尽きてしまい、灰がたまりやすい」ということでした。そこで今回使ったのはダンボール。これなら牛乳パックや新聞紙よりも災害時に手に入れやすく、すぐに燃え尽きることもないだろうと考えたのです。

早速空き缶コンロを作って、ダンボールを短冊状に切り、いざ三度目の正直! ダンボールに火をつけてみる。どきどき。なんだか調子がよさそう。時々扇子で風を送りながらどんどん燃料を投入していきます。
 しばらくするとアルミホイルのふたがぽこぽこ鳴ってきました。中で沸騰してるのかしら。でも赤子泣いてもふたとるなっということなので、ガマンガマン。前回に比べれば順調に燃えてはいましたが、それでも勢いのある炎を持続させることはできなかったので、目安の25分を過ぎ、35分間火をつけていました。その後蒸らして、緊張のふたOPEN!

慎重にアルミホイルのふたを開ける。ほわー。これだ! これこそご飯が炊けた香り! しかも銀色に輝く粒が立っています。興奮をおさえつつ、持参した割り箸で缶からご飯を取り出していく。そして待ちに待った、わくわく試食タイム!
 すると先輩ワセダさんが、かばんの中からなにやらすっと出してきました。
 …サバ缶!!!
 サバ飯でサバを食べるとはなんとも乙です。早速サバをおかずに、サバ飯いただきまーす!

ぱく。もぐもぐ……おいしい! 缶の底にできたおこげはわりと硬めで、香りが良かったわりにはあまりいただけませんでしたが、おこげ以外のご飯はふっくらとおいしく炊けました。そしてサバとなかなか合います。
 三度目の正直という諺ってすごいですね。一回一回作るごとにだんだん要領を得てきて、炊飯時間を臨機応変に伸ばしたことが今回の成功につながったのでしょう。サバ飯作りにも経験値が必要らしいです。
 これで皆さんも災害時に温かいご飯を食べることができますね。万一のためにサバ飯作りは何回か練習しておくことをおススメします。さぁ、今週末はみんなでサバ飯作り!