本館前バス停に降り立つと、木々が無数の糸で繋がっている。そんな風景が今週半ばから見られるようになった。これは、高岡友美さん(政・メ)の作品で、しばらくはバス停前の木立では注意が必要だ。

制作しているのは、三宅理一研究室に所属する政策・メディア研究科修士課程2年の高岡友美さん。作品は、糸を張り巡らせて地面と平行な面を新たに作り出し、そこに落ち葉が引っかかることで季節の移り変わりの一瞬が見えるようになるというもの。想定している観客は周りの全ての人で、自然の風景と一体になって溶け込むことを目指す。
 高岡さんはSFC CLIPの取材に対して「美術作品を見て感動することもあるけど、自然の現象や風景や、季節の移り変わり、日常生活の中で気になるものなどを発見をしていくという体験が面白い。それができるキッカケを作りたい」と語った。