11月24日(金)、SFCで地下水の供給がスタートした。以前、SFC事務室は「秋からおいしい水が飲めるようになりますよ」とSFC CLIPの取材に対してコメントしていたが、本当だろうか。SFC生の健康面を心配するSFC CLIP編集部は、SFCの地下水・湘南台の水道水・ミネラルウォーターの飲み比べ実験を行った。

用意した水は「たけはる水」、「SFC水」、「evian水」の3種類である。「たけはる水」は湘南台住民を代表して、編集委員のたけはるが自宅から持参した水道水。今までSFCで使われていた水と同じものになる。「SFC水」は新しくSFCで使われるようになった地下水9割、水道水1割のブレンド水である。「evian水」は、その名の通り、市販のミネラルウォーター「evian」を使用した。
※「evian」を選んだのは日頃から「evian」を愛飲しているwaseda隊員。
 まずは3種の名前が明示された状態で、たけはるに飲み比べてもらう。それぞれのコメントは以下の通り。
たけはる水→「水です…」
SFC水→「水ですね…」
evian水→「何かいっぱい入ってる気がします!! 」
 さて、たけはるのコメントは参考にするとして、いよいよ飲み比べ実験を開始する。
 裏面に水の名称を書いたコップにA、B、Cと記入し、シャッフルして水の正体をわからないようにする。

今回の挑戦者はSFC CLIP編集委員である「伊藤、峯岸、shiro隊員、waseda隊員」の4名。たけはるは大人の事情により見学となった。
 トップバッターはshiro隊員。Bの水はおいしくないと断言し、AよりCのほうがおいしいという結論を出した。次に峯岸はゆっくりと味を確かめるように味わうも、やはりC→A→Bという結論に達した。waseda隊員は、Cのおいしさを認めつつもA→C→Bという結論を出す。最後の伊藤もやはりC→A→Bとなった。

実を言うと、SFC CLIP編集部では特に「SFC水」がおいしいという考えは持っていなかった。つまり、どれも大して変わらないだろうという予測で始めた実験だったのだ。しかしCが大人気という意外な結果が出てしまった。
まずはAの水を公開する。
Aは…
「evian水」でした。なるほど、日頃から「evian」を愛飲しているwaseda隊員がAを「最もおいしい」と判断したということになる。「どれだけevian好きなんだ」という声が聞こえてきそうだ。
これで残すは「たけはる水」か「SFC水」のどちらかである。4人中3人が「最もおいしい」と判断したCが「たけはる水」だったらどうしよう。編集委員たちはそんな不安を抱きつつ、Cの水を確かめることにした。
Cは…
「SFC水」でした。なんと「SFC水」が断トツでおいしいという結果が出たのである。こんな綺麗なオチでいいのだろうか。確かに、Bの水道水「たけはる水」は圧倒的においしくない。Aの「evian」はおいしいが、中硬水らしい硬さを感じる。そしてCの地下水(水道水が1割ブレンドされているが)はまろやかな飲みやすさなのである。
 こんな綺麗な終わり方で満足しないのがwaseda隊員。「SFC水」をペットボトルに詰めて持ち帰り、自宅で実験の続きを行うことにした。

今度は「SFC水」と東京都の水道水「都水」の飲み比べである。ちなみに、東京の水道水も「東京水」というペットボトルが発売される程の、なかなかの難敵である。ただ飲むだけではつまらないので「中村屋」のカップラーメンに協力していただいた。「中村屋」は湘南台に近い高座渋谷にあるお店で、これも何かの縁なのかもしれない。

当たり前だが、見た目は変わらない。左のほうが少し輝いて見えるのは、蛍光灯の影響だ。
 さっそくスープを飲んでみる。おいしい。さすが「中村屋」だ。しかし肝心の水の違いは…
 読者の皆様はまさかと思うかもしれないが「SFC水」のほうがおいしい。「都水」と比べても、柔らかな飲みごたえが際立つのだ。ここまでおいしいと、生協のミネラルウォーターの売り上げが下がってしまうのではないか、という心配までしてしまう。いっそ「SFC水」として、地下水100%のものを商品化しても良いのではないだろうか。