2009年度春学期より、新たに7人の教員による研究会が新設されることがわかった。分野は建築や言語学、心理学まで多岐にわたる。


 以下、新設される研究会の情報を挙げる。20日時点でシラバスが公開されているのは5つ。
池田靖史研究会「建築の未来環境デザイン」
 新しい都市・建築の関係についてのデザインモデル探求が目的の研究会。数人でチームを組み、主に海外もしくは国内で募集されている学外の学生向けデザインコンペへの応募案を作成する事を前提目標にし、その過程を通じて、新しい建築スタイル創造への学習ステップとする。履修には選抜レポートの提出が必要。
後藤純一研究会「少子高齢化と外国人労働者問題」
 この研究会は、少子高齢化問題、外国人労働者問題などに主として経済学の観点からアプローチし、客観的・科学的な議論が行えるようになることを目的としている。外国人労働者問題に対しては、労働経済学のみでなく国際経済学の観点からも検討を加えるという。履修希望書、面接などで履修選抜を行う予定。
■武田圭史研究会「情報セキュリティ・エンジニアリング」「情報セキュリティ・アーキテクチャ」
 情報セキュリティ分野における研究開発などを行う武田氏による研究会は、SFCで実際に発生しているセキュリティ問題を分析監視する「セキュリティ・オペレーションセンター」の構築と運用を行う「情報セキュリティ・エンジニアリング」、情報セキュリティ問題を未然に防止するセキュアなシステム構築についての研究を行う「情報セキュリティ・アーキテクチャ」の2つ。履修希望者は3月23日までにメールする必要がある。
中浜優子研究会「コミュニケーション能力の習得研究と言語教育」
 中浜氏の専門は応用言語学。第二言語での言語運用能力の習得について理解を深め、語教育への示唆について考えることを目標とする研究会だ。受け入れ人数を超えた場合、初回授業で面接を行い選抜する。
■森さち子研究会「子どもの精神発達を考える」「「高齢者と共に」を考える」
 子供の精神発達を総合的に理解する事を目標とする研究会と、高齢者が自分らしく居られる場づくりを模索する研究会の2つが開講される。「子どもの精神発達を考える」は濱田庸子研究会と合同で行われる予定で、新規履修希望者は3月末までに志望理由書をメールする必要がある。
 まだシラバスは掲載されていないが、以下の教員による研究会も開講される。
■新保史生氏
 専門は、憲法、情報法。ネットワーク社会におけるプライバシーの権利や個人情報保護の問題を主たる研究領域としている。筑波大学図書館情報メディア研究科准教授。
■増井俊之氏
 ユーザインタフェース研究を行う。ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、日本語入力支援システムPOBoxを開発。現在はSFC研究所上席研究員。
※編集部追記(2/24)
 20日時点でシラバスが公開されていた研究会情報の中で、武田圭史教授の研究会に関する情報が抜けておりましたので、2月24日に追記いたしました。武田教授及び読者の皆様にご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。