第3回から少し時間が経ってしまいましたが、その間にFacebookを巡る様々な変化がありました。今回はそれらをまとめながら、これからSFC生がどんな活用をしていけるかについて考えてみたいと思います。

Facebook春の垢BAN祭り

Facebook“非実名アカウント”停止にユーザー困惑 「本社で調査中」(ITmedia News)
 最もインパクトのあった事件が垢BAN祭りでした。Facebookは実名登録を原則にしており、以前から実名でない登録があった場合は停止になるという話が出ていました。実際に停止になったという報告もありましたし、有名なところでは「依田(Yoda)」という苗字の方がスターウォーズの「ヨーダ」と間違われて登録を拒否されるということもありました。今回は、実名ではない日本人ユーザーたちのアカウントが盛大に停止させられたのです。Facebookが日本で流行るためには匿名も認めたほうがいいという的外れなことを言う人もいましたが、Facebookはただのサービスではなくネット上でのリアルなインフラだという一貫した方針が確認される事件となりました。
 さて、SFC生たちは実名制のFacebookをどのように活用することができるでしょうか。これから考えられるのは、新歓用のサークルページ作成です。ページそのものは30秒で作れますので、メインページとして、飲み会(※お酒は20歳になってから)の情報や説明会、見学会の情報を更新すれば楽にWeb上での広報活動を行えます。年度が変わり、Web担当者の引き継ぎができていないサークルもあると思いますので(良く出来てるけど、作った人がいなくなって更新されないまま検索上位に出続けているゾンビページってよくありますよね)、この機会にFacebookを活用してはいかがでしょう。もちろん、作成したページは検索でも引っかかります。SFC
CLIPのFacebookページもGoogle検索で1ページ目に表示されます。

「ファンページ」から「Facebookページ」への名称変更

気付いたら機能が変わっているのがFacebookですが、気付いたら「ファンページ」という名称がなくなり、「Facebookページ」になっていました。これの意味するところは、どんどんページ作ろうぜっ!ということだと思います。
 まず、企業を例にするとA社には「いいね!」とは思わないけど、A社のBという製品は「いいね!」という人がいると思います。同様に、Bという製品は「よくないね!」だけど、Cという製品は「いいね!」という人もいると思います。ヒト・モノの関係性(ソーシャルグラフ)を構築する上で重要なのは趣味・趣向の可視化です。漠然とA社が好きっぽいという2人が会って話をしても、片方はBという製品が好きで、片方はCというサービスが好きだったら、あまり話は盛り上がりません。細分化された「いいね!」の情報が人間関係を結びつけることで、ミスマッチを解消し、ヒト・モノは本来あるべきところに、あるべき形で結び付けられるようになるのです。
 次に「友達」の管理です。最近は見ないですが、少し前は無差別に友達申請をしてスパムを送りつけようとする怪しい人たちがいました。またTwitterのフォローのような感覚で友達申請をしてしまい「顔見知り」が「友達」になってしまい困っている方もいました。「友達」の数はどれくらいが適切なのでしょう。という疑問の答えとしてよく出てくるのが「ダンバー数」です。英国の人類学者ダンバー先生が、友達の上限は150人が適切だよと提唱したのです(詳細はググッてください)。そうすると、150人をキープするために日々届く友達申請を華麗にさばいていかなくてはいけません。めんどくさーい!と思ったら、「Facebookページ」を作ればいいのです。「ファンページ」という名前だと、そんな有名人でもねーしと気が引けてしまいますが、名刺代わりのページを作るんだと思えば気楽なものです。本当に親密な「友達」とは個人アカウントでやり取りし、顔見知り以上、知り合い以下の人とは「Facebookページ」でつながればいいのです。もっとも、日本だとここはTwitterで代用されそうですが。
 さて、SFCではどうでしょう。サークルに限らず、タブリエのページ、SUBWAYのページ、なんとか先生のページ、hogehogeという授業のページ、某研究室のページ、ラムダの残留部屋が大好きな人たちのページなどなど、これから様々なページが出てきそうです。研究会のページを作って、さらにプロジェクトごとのページを作り、進捗報告や内外の意見をもらうというのも良いですね。ページを見て興味を持った人がORFに実物を見に来るという流れもできそうです。こういう研究・プロジェクトがしたいんだけど、サクっとメンバー集められないかなと思ったとき、Facebookを活用することでそれが可能になってくるかもしれません。
 SFC生だけど、とっくに活用してますが何か?という方がいたら、ぜひSFC
CLIPのファンページで教えてください。次回は実際に活用事例を紹介したいと思っています。
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