義塾野球部は14日(土)・15日(日)、春の東京六大学野球リーグ、慶應-明治戦(慶明戦)に臨む。現在リーグ首位を走る義塾野球部。慶明戦の結果によっては28日(土)と29日(日)の最終カード慶應-早稲田戦(慶早戦)を待たずして義塾野球部の優勝が決定する可能性が出てきた。

好調義塾野球部

現在東京六大学リーグにて、いずれの大学も1,2カードを残しており、優勝の可能性が東大以外の5大学にある。しかし4位早稲田、5位法政の2校が優勝するためには、6位の東大が立教-東大戦(立東戦)で勝ち点を挙げなくてはならない。そのため慶立明の上位3校が優勝の可能性が非常に高い。中でも現在1位の義塾は、優勝候補だ。
 義塾野球部には今週末の慶明戦の結果によって、最終カード慶早戦を待たずに優勝が決まる可能性がある。条件は慶明戦を2連勝すること。2連勝で勝ち点をとれば、仮にその後の慶早戦で2連敗したとしても、勝率で立教、明治の2校を上回るため優勝が決まる。

仮に今週優勝決まらずとも…

仮に今週末優勝が決まらず、翌週の立東戦で立教が2連勝した場合の義塾野球部優勝条件については以下の通り。
・慶明戦2勝1敗→慶早戦で勝ち点を取る
・慶明戦1勝2敗→慶早戦2連勝
・慶明戦2連敗→慶早戦2連勝
・慶明戦2勝1敗→慶早戦1勝2敗→立教との優勝決定戦で勝利
・慶明戦1勝2敗→慶早戦2勝1敗→立教との優勝決定戦で勝利
 以上が優勝への道筋である。まだ3週間残しているため、かなり複雑になっているので、詳しくは下の詳細な優勝パターンを参照してもらいたい。ただ、ひとつ言えるのは首位を走る義塾野球部が現状では一番有利であるということだ。
 今週末の明治戦の初戦では明治大学のエースでプロ注目の右腕、野村祐輔投手の先発が予想される。夏の甲子園準優勝投手である彼を打ち崩すのは容易でないことは間違いない。しかし、こちらもプロ注目の4番伊藤隼太外野手(環4)を中心とした義塾の強力打線には勢いがある。
 六大学野球は慶早戦が全てではない。是非とも週末は神宮に駆けつけ、義塾野球部に声援を送り、プロ注目の投手を打ち崩して優勝するところを見に行こう。

詳細な順位決定方法

東京六大学野球の順位決定は次の通り

 《同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位》

 《勝ち点が同じ場合は勝率の比較によって順位を決定》

 《勝ち点も勝率も同じ場合は、優勝校の決定に限り決定戦を行なう。2校で実施の場合は1回戦制で勝者を決める》
慶明戦で優勝が決まらず、続く立東戦で立教が2連勝した場合の東京六大学野球優勝パターンは以下の3つ。

1. 慶明戦で慶應が2勝1敗で勝ち点を取った場合。

最終週、慶早戦で慶應が勝ち点を取れば、慶應の優勝。
 慶早戦、慶應の2連敗で早稲田が勝ち点を取れば、勝率で立教の優勝。慶應の1勝2敗で早稲田が勝ち点を取れば、慶應と立教が勝ち点と勝率で並び、優勝決定戦へ。
 明治の優勝の可能性はない。

2. 今週の慶明戦は明治に勝ち点。翌週の明治-法政戦(明法戦)は法政が勝ち点を取った場合。

最終週、慶早戦で慶應が勝ち点を取れば、慶應と立教が勝ち点4で並ぶ。
 慶明戦慶早戦通じて2敗以内なら勝率で慶應が立教を上回り、慶應の優勝。
 慶明戦1勝2敗、慶早戦2勝1敗なら、慶應と立教が勝ち点と勝率で並び、優勝決定戦へ。それ以外は立教の優勝。
 慶早戦で早稲田が勝ち点を取れば立教の優勝。
 この場合も明治に優勝の可能性はない。

3. 今週の慶明戦は明治に勝ち点。明法戦は明治が勝ち点を取った場合。

最終週、慶早戦で慶應が勝ち点を取れば、慶應、立教、明治の三校が勝ち点4で並び、勝率で優勝が決まる。
 慶早戦で早稲田が勝ち点をとれば、立教と明治が勝ち点4で並び、勝率で優勝が決まる。