24日(月)より、SFCではショッピングウィークがはじまる。秋学期の履修授業を考える大切な期間だ。この学期に修得した単位と、春学期に修得した単位を合わせて進級の可否が決定する。秋学期の履修授業を考える前に、自分の履修計画が進級条件を満たしているか確認してみよう。


 まず、SFCでの単位修得には以下の原則が存在する。

・1学期間に履修できる進級・卒業に関わる単位は20単位を上限とし、自由科目を含めても30単位とする

・「心身ウェルネス」「体育1」「体育2」「体育3」は上限20単位に含まれない

・進級・卒業条件における在学期間には、基本休学期間は含まれない



この2つを踏まえた上で、各学年に異なる進級条件を確認しよう。


1年→2年


 1年生から2年生への進級には、2学期の在学期間と自由科目以外で30単位以上の修得、そして所定単位の修得が必要だ。
総合政策学部環境情報学部
総合政策学の創造 2単位環境情報学の創造 2単位
創造実践科目 2単位以上
先端発見科目 2単位以上


 創造実践科目はライティング技法WSやデザイン言語実践など、その名の通り”創造”を”実践”するような科目が揃っている。
 先端発見科目はインターネット、公共政策、ソーシャルイノベーションなど、各分野の基本を身につける科目が多い。

2年→3年


 2年生から3年生への進級は、入学後4学期以上在学し、自由科目以外で60単位以上修得する必要がある。必要な科目は特にないので、単位数と在学期間に気をつけよう。

3年→4年


 3年生から4年生への進級には、6学期以上在学し、所定の単位を修得する必要がある。単位数は進級条件に含まれない。所定の単位は以下の通りだ。
総合政策学部環境情報学部
創造技法言語コミュニケーション科目 4単位以上
創造技法プログラミング科目 4単位以上創造技法プログラミング科目 8単位以上(2系列以上
創造技法ナレッジスキル科目 4単位以上
創造融発科目 2単位以上
創造技法ウェルネス科目 4単位以上 (体育1・体育2・体育3・心身ウェルネスのすべて修得)
研究会Aまたは研究会B 2単位以上


 ただし、所定の単位の中には、いくつか注意事項がある。
 総合政策学部の進級条件にある「創造技法言語コミュニケーション科目」の単位に、「プロジェクト英語A,B,C,D」「英語海外研修A,B」「ロシア語ベーシック1,2」「イタリア語ベーシック1,2」が含まれない。
 例えば「イタリア語ベーシック1,2」の単位、計4単位を取得しても、これは「創造技法言語コミュニケーション科目」に含まれないため、ドイツ語、中国語、フランス語など他の「創造技法言語コミュニケーション科目」を履修する必要がある。

 環境情報学部は、「創造技法プログラミング科目」について2系列以上修得する必要がある。
 例えば共にA系列である「論理思考とプログラミング」と「コンピュータ基礎とプログラミング」の計8単位を取得しても進級要件を満たしていないことになる。

 ナレッジスキルは見落としやすいので注意。データ獲得法やデータ分析など定量的な調査法を学ぶ授業が多い。
 創造誘発は大教室で行われるものが多い。いわゆる座学の形式だ。

卒業


 卒業には学部に関係なく、4年生であること、入学後8学期以上在学すること、「卒業プロジェクト2」を含め124単位以上修得することが必要だ。ただし、以下の単位は124単位に含めることが出来ない。

・自由科目として修得したすべての単位
・特設科目として修得した単位のうち、20単位を超えたもの
・他学部など設置科目として修得した単位や、入学後に他大学(留学など)などで履修及び認定されて修得した単位の合計のうち、60単位を超えたもの

 特に、「他学部など設置科目」には、環境情報学部の学生は総合政策学部設置の「先端導入科目」「先端開拓科目」が、総合政策学部の学生は環境情報学部設置の「先端導入科目」「先端開拓科目」も含まれているので気をつけよう。

 SFCの進級・卒業条件は、学部学年によって全く異なる。秋学期の履修授業を考える前に、これまで修得した単位とこれらの条件を比較して、単位の取り漏らしが起こらないように注意しよう。