義塾野球部は22日(土)・23日(日)、秋の六大学野球リーグ法政大学戦に臨むも2連敗し、勝ち点を落とした。

エースの乱調 攻めきれなかった1回戦


 前カードの立教大学戦を逆転による2連勝で制し、勢いに乗る義塾野球部は22日(土)法政大学(以下、法政)との1回戦に臨んだ。義塾はエース竹内大助(環4)が、法政は右のサイドスロー船本一樹がそれぞれ先発。法政の先攻で試合開始となった。

 この日の竹内大は立ち上がりを狙われた。1番建部賢登・3番多木裕史にそれぞれ内野の間を抜かれると、4番西浦直亨に四球。1死満塁のピンチを招く。
 ここで迎えるは5番大城戸匠理。1ボール2ストライクからのカーブを三遊間に逆らわずに流し打ち。K0-1Hと先制される。続く6番岩澤寿和を三振に取るが、なおも2死満塁。
 制球が定まらない竹内大に法政打線は更に追い打ちをかける。7番畔上翔が選球眼よく3ボールとすると、竹内大のカウントを取りに行ったストレートをセンター前へ。2人が生還しK0-3H。初回から3点のビハインドを背負ってしまう。

 早めに点を返しておきたい義塾は2回裏、先頭の5番阿加多直樹(法4)が左中間を破ると、6番谷田成吾(商1)が四球を選び無死1、2塁。続く7番植田忠尚(商3)、8番竹内大の代打影山史貴(総4)が倒れるも9番辰巳智大(文4)がライト前に運び1点を返す。K1-3H。

 先発竹内大は代打を送られたことで2回で降板。代わって只野尚彦(商4)がマウンドへ上がる。

 2番手只野も制球に苦しむがなんとか法政を抑え、打線の反撃を待つ。5回裏、その只野の代打渡邊暁眞(商3)がレフト前に弾き返すと、9番辰巳がバントヒットを決め、無死1、2塁。
 続く1番佐藤旭(商2)、2番福富裕(商4)が倒れるも、3番山崎錬(商4)が死球を受け、2死ながら満塁のチャンスを得る。
 打席には4番横尾俊建(総1)。2ボール2ストライクからの5球目は横尾の左足に直撃。連続死球による押し出しで1点を返す。K2-3H。

 6回表から義塾は3人目白村明弘(商3)が、8回表からは守護神福谷浩司(理4)がそれぞれ登板。立教戦に続く逆転を待つ。
 しかし、対する法政は7回からプロ注目右腕三嶋一輝がマウンドに上がり、完璧な投球を披露。3イニング続けて3人で切って取り、義塾の反撃をかわした。
 1回戦はK2-3Hで法政が勝利した。

 なお、23日(日)に予定されていた2回戦は雨のため中止となり、24日に順延となった。

白村熱投に応えられず… 1球に泣いた2回戦


 1日空いて迎えた2回戦は義塾の先攻。後のない義塾は1回戦で好リリーフを見せた白村を先発のマウンドへ送り出す。法政は2年生左腕石田健大が先発。

 先手を取ったのは義塾。2死から3番山崎錬が四球を選ぶと、4番横尾に死球。5番阿加多はショート内野安打を放ち、2死満塁。
 今日6番に入った鈴木裕司(商4)がセンターへ綺麗な当たりを放ち、1人生還。K1-0H。しかし谷田が見逃し三振に倒れ、1点で攻撃終了。

 対する法政も投手の立ち上がりに攻め込む。1番建部がヒットで出塁すると2番高木悠貴が送りバント。1死2塁を作られ、3番多木は粘った末にセンター前へ。あっさりと同点にされてしまう。K1-1H。
 続く4番西浦直の当たりをサード横尾がエラーし、さらなるピンチを招く。すると6番畔上が三遊間を綺麗に破り、逆転。K1-2Hとリードを許す。

 2回以降、義塾・白村、法政・石田とも立ち直り、投手戦の様相を見せる。
 試合が再び動いたのは5回表。2死から義塾1番佐藤旭が2塁打を放つ。続く2番福富が二遊間を破りセンター前に運ぶと、2塁走者が一気に生還。1、2番で得点を挙げてK2-2Hの同点になる。

 是が非でも次の1点が欲しい義塾は8回表、疲れの見えてきた法政・石田を攻める。先頭の2番福冨が四球、5番阿加多がレフトへの安打、6番鈴木裕が死球で2死ながら満塁のチャンスを迎える。
 打席には7番谷田。フルカウントまで持ち込むも、ストレートに空振り三振。義塾は大チャンスを逃した。

 その裏、今度は法政がチャンスを作る。2死から2番高木悠と3番多木に続けて四球を与え、2死1、2塁。打席には4番西浦直。
 西浦直は白村の126球目、アウトコースのストレートを振りぬく。打球は伸びてライトの頭上を破り、2人が生還するタイムリースリーベースとなって勝負有り。
 9回は1回戦に続いて登板した法政・三嶋に抑えられて試合終了。K2-4Hで2回戦に敗れ、連敗で法政戦の勝ち点を落とした。

 この結果を受けて、義塾野球部は4位に後退したが、まだ優勝の可能性は残されている。今週末は東京大学戦。神宮に駆けつけて声援を送ろう。