ORFでは、村井学部長はどう過ごしているのだろう? そんな疑問を解消するために行った特別企画が、この「村井学部長を追っかけてみた!」。ORFに出席していた村井純環境情報学部長に密着取材を試みた。

セッションで大忙しの1日目


 まず1日目、村井学部長は10:00から行われていたプレミアムセッション「ライフクラウドの時代がやってくる」にコーディネーターとして出席していた。ライフクラウドの典型例であるマイカルテについて、マイカルテの検討を進めている黒岩祐治神奈川県知事をはじめ、坪井一男医学部教授、堀部政男一橋大学名誉教授から医療機関の視点、個人情報保護の視点から意見を聞きながら、話を進めていた。また村井学部長自身も、情報基盤の視点から意見を述べつつ、来場者からの質問にも応えていた。

【村井さんを追う】1


【村井さんを追う】2



 その後昼食を挟み、14:00-15:30にかけて開かれていたスポンサーセッション「SOIアジア」に出席した。SOI Asiaプロジェクトとは、アジア14カ国・28の先端大学で行われている授業をインターネットでつなぎ、起業家を育成し、新しい産業を創造するプロジェクトのこと。村井学部長は、SOI Asiaプロジェクトのインフラ開発に携わった第一人者としてプレゼンテーションを行っていた。コーディネーターとして、國領二郎総合政策学部長を招き、他の登壇者のプレゼンテーションについて時折コメントも加えていた。
 SOI Asiaプロジェクトの今後について村井学部長は、このプラットフォームの中で、学生が創る斬新で新しいイノベーションに大いに期待していると答えた。

【村井さんを追う】3



 休む間もなく、村井学部長は16:00から行われたセッション「第6次産業の情報システム」に出席した。このセッションでは、農産物のトレーサビリティ、eコマース実験を紹介し、今後の情報システムのあり方について議論した。村井学部長自身は、スマート化に大いに興味を示しており、終始楽しみながらセッションに参加していた。
 登壇者からの質問にも答えており、第6次産業はクラウド技術で元気になると具体案も述べた。

【村井さんを追う】4



そして2日目……村井学部長がいない!?


 翌日、10:00。1日目と同様に取材を行おうとしたところ、セッションへ参加する等の情報が全く見つからない。では、ブースにいるのだろうか? と村井純研究会のエリアへ行くと、なんと、村井純研究会の学生ですら「居場所が分からない」という。
 セッションの司会・パネリストとして名前が載っていないとすればブースにいる可能性が高い。しかし、そこにもいないということは、まだ来場していないか、パネリストやゲストの応対で控え室などにいることが考えられる。
 SFC CLIP編集部としても、こんな状態では記事にできない! と、秘書の方にも接触を試みる、定期的に村井研ブースを行き来するなど粘り続けたが、見つからず。結局、18:00から行われたセッション「SFCの未来を考える」まで、村井学部長の姿を確認することはできなかった。

 この「SFCの未来を考える」はORF最後のセッションということもあり、豪華なパネリストが揃った、まさにトリに相応しいセッションとなった。相鉄いずみ野線の湘南台以西延伸を含めた未来創造塾の話題で盛り上がり、これからのSFCのあり方についてパネリスト・来場者と共に意見を交わした。

 最後にインタビューを行うことはできなかったが、村井学部長はORFの2日間、とにかく大忙しだと実感した密着取材だった。