ORF2日目、最初のセッションは「高校生のためのSFC講座」だった。SFCの実情に詳しい教員に直接質問することができるため、例年SFCを目指す高校生たちに人気のセッションだ。今年も会場は多くの高校生で賑わい、様々な質問が飛び交っていた。

【SFC講座】全体



 セッション会場に集まった生徒は100名を越え、会場の収容人数を超えた。そのため、急きょ予備の椅子が運び込まれたが、それでも会場の横から後方まで人で埋まるほどの人気ぶり。今年も進行役には新保史生総合政策学部准教授が抜擢され、セッションに参加する教員たちも、例年のORFとほぼ共通のメンバーとなった。



■パネリスト

・大前学 政策・メディア研究科准教授

・新保史生 総合政策学部准教授

・古谷知之 総合政策学部准教授

・神成淳司 環境情報学部准教授

・内藤泰宏 環境情報学部准教授

・脇田玲 環境情報学部准教授

【SFC講座】教員陣



 参加した生徒は受験を控えた高校3年生のみならず、高校1年生なども見られた。親子連れも多いが、同じ学校同士で来る高校生や、親だけで来た参加者も見受けられた。中にはAOで合格が決まっている生徒、慶應義塾高等学校や慶應義塾湘南藤沢中・高等部在学で内部進学を希望している生徒もいた。

 挙手での回答によると、会場にいた生徒の過半数がAO入試を受験した経験がある、または受験する予定であると回答していた。また、SFCまで来たことがあるという生徒も多く、参加者のSFCへの関心の深さが伺える。

【SFC講座】複数挙手



 今年は、例年と違って、匿名での質問という新たなルールが加わった。そのため、今までは高校名や名前を名乗ってから質問するといった光景が見られたが、それが封じられたことになる。また、今まではセッションの動画を撮影し、ネット上でいつでも見られるように公開していたが、今年からはUstreamを利用したリアルタイム配信に変更となった。そして、去年とは違いTwitterによる質問の受付も行われなかった。

【SFC講座】挙手アップ



 新たな制約が加わったとはいえ、いざ質疑応答が始まると、会場では次々と手が挙がっていった。受験関連の質問が多かったが、中には「フナムシの研究をしたい」というユニークな生徒や、「電気自動車の開発に興味がある」と意気込む生徒もいた。SFCでの生活に興味を持った生徒もおり、SFCでよくに話題になる「豚臭さ」に関しての話では会場が笑いに包まれた。



 今回のセッションで進行役を任された新保准教授はセッションの後に、「今年の生徒たちも例年の参加者と同じく、真面目で積極的な良い生徒たちだった」と、未来のSFC生候補に期待を持ったコメントを残してくれた。このセッションに参加していた生徒たちが、将来SFCで活躍してくれることを期待したい。