9月28日(土)-10月1日(火)に、神宮球場にて六大学野球秋季リーグ対法政大学(以下、法政)戦が行われた。立教大学戦での勝利で弾みをつけた義塾野球部は、2勝1敗1引き分けという結果で法政に勝利。勝ち点を得た。

怒涛の安打攻勢も虚しく、ドローに終わった1回戦


 後攻で挑んだ1回戦、義塾は加藤拓也(法1)を先発に起用。一方の法政は、船本一樹が先発登板した。
 
 初回、先手をとったのは、義塾。先頭バッターの佐藤旭(商3)が安打を打つと、後続の3番松本大希(環4)、4番谷田成吾(商2)が続けてタイムリーを放ち、1点を先制。3回にも5番横尾俊建(総2)のタイムリーヒットで1点を追加し、K2-0Hと勝ち越す。
 4回表、法政が中前打、四球、本塁打と続き、一時勝ち越しを許してしまう場面があった。しかし、5回、義塾の6番代打で出場の大坪兼士(総4)が適時打を放ち再び同点に追いつく。

 義塾は9回を終えて14安打と安打を重ねるものの、追加点を奪えず。K3-3Hの引き分けに終わった。
第1回戦:9月28日(土)
 123456789R
H0003000003
K1010100003


法政に15安打を許し、完敗を喫した2回戦


 前日の引き分け試合に続き、加藤が先発としてマウンドに立った。対する法政は石田健大が先発で登板した。

 2回裏の法政の攻撃。守る義塾は石田の適時打で1点の先制点を許すと、4回裏失策により2点の追加点を許してしまう。
 その後5回表、義塾は植田忠尚(商4)の適時打で1点を返す。しかし、6回裏に法制の大城戸匠理、河合完治、西浦直亨の適時打と斎藤秀之の三塁打で6失点。
 山田貴大(環4)、三宮舜(商2)、小原大樹(環1)の力投も虚しく、被安打15を浴び、K1-9Hで法政に大敗した。
第2回戦:9月29日(日)
 123456789R
K0000100001
H01020600X9


負けられない状況の下、3安打完封で勝利を収めた3回戦


 1敗1引き分けと負けられない試合となった3回戦、義塾は初戦に続き加藤を先発に起用。一方、法政は玉熊将一が登板。

 試合は初回から義塾が主導権を握る展開に。まず1回裏の攻撃、横尾、斎藤大輝(商1)が適時打を放ち2点を先制する。2回裏には渡邊暁眞(商4)、谷田の適時二塁打と犠打で一挙に3点を追加。2回の攻撃が終了した時点でK5-0H。法政から大きなリードを奪う。

 7回裏では谷田が二点適時打を放ち、その後も植田の安打で3点を追加。K8-0Hとさらに差を広げる。
 8回表からは、白村明弘(商4)が登板。法政を無失点に抑え、役目をしっかり果たす。

 3回戦、義塾は加藤、明、白村が合わせて法政打線を三安打完封に抑えるなど、投手の力投が光った。また先発出場の加藤はリーグ戦初勝利を手にした。
第3回戦:9月30日(月)
 123456789R
H0000000000
K23000030X8


着実な加点と継投で勝利をつかんだ4回戦


 絶対に負けられないサドンデスになった4回戦。義塾は1回戦から引き続き加藤が先発出場。対する法政は2回戦で先発した石田をマウンドに送る。
 4回表、義塾が内野ゴロの間に1点を先制するが、4回裏の途中から登板した白村の制球が定まらず、押し出しで失点。
 しかし、5回表に渡邊暁眞の適時三塁打、6回表に斎藤の適時三塁打で1点ずつ追加し、K3-1H。

 このまま逃げ切りたい義塾だったが、7回裏に犠飛で失点を許す。1点差まで詰められ、ピンチを背負うものの、8回表に義塾が底力を見せる。横尾が適時二塁打を放ち、法政から駄目押しを奪う。
 その後、白村は相手打線をしっかり抑え、K5-2Hで試合は終了。義塾がシーソーゲームを制した。

 義塾が10安打、法政が8安打と両者ともに安打数では大差が見られなかったものの、得点を重ねていった義塾側が試合をものにした。法政戦を勝利し、勝ち点2になった義塾野球部。優勝へまた一歩前進した。
第4回戦:10月1日(火)
 123456789R
K0001110205
H0000101002


 この法政戦の勝利によりリーグ戦の勝率を.667に引き上げ、リーグ順位2位に浮上した義塾野球部。秋季リーグの前半戦を見事に勝ち越し、波に乗っているところで今週末の5日(土)-6日(日)は東京大学と対戦する。
 現在、リーグ1位の明治大学とは勝率.133差だ。優勝の二文字が手の届く位置にある今、残る試合も着実に白星を重ねていくことを期待したい。