20日(木)、複数の女子小・中学生にみだらな行為をしたとして愛知県警に4度逮捕され、また児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われ起訴されていた元総合政策学部准教授のH.M.容疑者(以下、M容疑者)の初公判が、名古屋地方裁判所で開かれた。

起訴状によると、いずれも女子中学生に対する性犯罪で、罪名は児童売春・児童ポルノ禁止法違反など複数にわたる。M容疑者は、初回の逮捕時「その当時に誰と会っていたかわからない」と認否を留保していたものの、この裁判で「(起訴状の内容は)私の記憶と若干違うところがある。しかし、この場では争うつもりはない」などと陳述して起訴内容をおおむね認めた。

なお慶應義塾は、最初の起訴の際にM容疑者の退職願を受け、依願退職を認める方針であったが、これを取り下げて1月29日付けで懲戒解雇処分としている。依願退職を認める方針であったことは、各種メディアでも波紋が広がっていた。SFC CLIP編集部は、湘南藤沢事務室に、依願退職を認める方針としたのはなぜか、また、その後懲戒解雇に切り替えた理由について問い合わせているが、回答は一切得られていない。

次回の公判は3月20日10:00より、名古屋地方裁判所701号法廷にて開かれ、引き続き証拠調べの手続きがなされる予定。刑事裁判では、この証拠調べで証人尋問や被告人質問、被害者の陳述が行われ、その後論告・求刑と最終陳述を経て判決が下される。なお、M容疑者はこの件とは別に小学生の女子児童に対する強制わいせつ容疑でも起訴されている上、先週12日に同じく小学生の女子児童に対する強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されており、これについても改めて起訴される見込み。

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【2017年6月24日(土)00:00 編集部追記】
元准教授からの要請を受け、刑期を終えていることなども考慮し、タイトルおよび本文の実名部分を匿名化いたしました。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。