12日(土)より、明治神宮球場にて平成26年度東京六大学野球春季リーグが開幕した。19日(土)に東京大学との初戦を迎える義塾野球部。今回は、初戦を直前に控えた注目選手4人にインタビューした。話を聞いた選手は、今季の活躍が期待される副将の藤井健友選手(環4)、小笠原知弘選手(環3)、山本泰寛選手(環3)、加藤拓也選手(法2)の4人だ。

— 副将の藤井選手にお聞きします。今年のチームの特徴を教えてください

藤井選手: 春の石垣島キャンプからしっかりとバットを振りこんできたので、今年は攻撃力でしっかり攻めることができるチームだと思います。また、打撃だけでなく守備や投手陣も安定していますね。チームの雰囲気もとてもよく、勝てるチームだと思います。

 キャンプでは苦しいことも多かったのですが、最後まで全員で明るく元気に練習に取り組むことができました。全体的にもよい雰囲気でやれたのでとてもよかったです。


— 副将に選ばれてから心境に変化はありましたか?

藤井選手: やはり今まで以上に、自分がしっかりチームを引っ張っていこうという気持ちが大きくなりました。昨年と比べると、チームの勝利を考えることも多くチームのためにやれることはやろうと思っています。

baseball_1副将としてチームを引っ張る藤井選手


— 小笠原選手にお聞きします。昨年のインタビューでは捕手としての「存在感」をテーマに取り組んできたとお聞きしましたが、改めて昨季を振り返ってみていかがですか?



小笠原選手: 昨年は存在感を出すことを目標に頑張っていたのですが、チームの勝敗や順位も含め、捕手としての存在感をあまり出すことができませんでした。やはり、存在感がある捕手のいるチームはどこも強いですし、このポジションが試合の勝敗を分けるといっても過言ではないと思います。だから、今年は普段からもっと声を出し、注目が集まる場で良いプレーをすることを心がけたいです。

baseball_2小笠原選手、今年こそは「存在感」を


— 昨季は打撃の面で好成績を残された山本選手ですが、その理由はどこにありましたか?



山本選手: 昨年は、主に2番打者として打席に立ちましたが、僕の後に続く打者が非常にいい打者だったので気負わずに打つことができました。また、春に気づいた問題点について、自分なりに反省と改善をして秋の試合に臨めたことも良い結果を残せた大きな理由ではないかと思います。今年はやはり、チームとして優勝することが1番の目標だと思います。優勝に貢献するために、打率を稼いで得点のチャンスを活かせる選手になりたいです。

baseball_3昨季、1年生投手として活躍した加藤選手と、打席が好調だった山本選手


— 加藤選手は昨年、1年生ながらも多くの試合に出場してきましたが、この1年を振り返って感じたものはありますか?



加藤選手: 高校時代は自分のレベルが正直よくわからなかったのですが、義塾野球部に入部して高い実力を持つ投手と出会い、自分との力の差を感じました。投球のコントロールや速さ、威力において、さらに改善すべき点を見つけ、そこを重点的に練習しました。今年は2年生ということもあり、実力で注目していただけるように頑張りたいです。

baseball_4左から、小笠原選手、加藤選手、山本選手、藤井選手


— それでは、隣に座っている方の魅力を教えてください!



藤井選手から山本選手へ

 山本は走攻守の三拍子が揃ったスーパーショートだと思います。個人としての守備や打撃の能力はもちろん、チームのためのバッティングに徹することのできる、レベルの高い選手ですね。同部屋の後輩としても、今年の活躍に期待しています(笑)



山本選手から加藤選手へ

 加藤は投手向きの性格をしています。計算高いところもありますが、練習でしっかりと自分の課題をこなしている姿を見ると、さすがだなと思います。努力をする選手でもありますし、義塾野球部の投手の中心的存在なので、皆さんも加藤にぜひ期待してほしいです。



加藤選手から小笠原選手へ

 小笠原さんとは話をする機会が多いのですが、僕ら投手陣に捕手の視点から意見やアドバイスを下さるので、とても勉強になります。小笠原さんは打撃の調子が上がってきたとのことなので、攻撃の面でも僕ら投手陣を助けてくれると思います。



小笠原選手から藤井選手へ

 藤井さんは副将として、最もチームのことを考え、最も声を出している先輩だと思います。私生活ではユニークなところもありますが、捕手としての知識や経験も豊富で落ち着いています。藤井さんは、結果を残せる選手ですね。

— 最後にそれぞれ、注目してほしい点や意気込みを教えてください


baseball_5藤井健友選手(環4)



藤井選手: 今年は最後の1年なので、自分にできることをしっかりとこなしていきたいと思います。優勝に貢献するためにも、副将としての気迫に注目していただきたいです。


baseball_7山本泰寛選手(環3)



山本選手: 今年も2番打者として起用されると思います。2番として、次の打者に繋げるプレーだけではなく、長打にも期待していただけたら嬉しいです。昨年は打率が3割前半だったので、今年はそれを越えられるように頑張ります!


baseball_8加藤拓也選手(政2)



加藤選手: 僕は、まっすぐの球に注目していただけたらと思います。それだけです!


baseball_6小笠原知弘選手(環3)



小笠原選手: それなら僕は、加藤のストレートを捕っている姿に注目していただきたいです(笑) あとは、ようやく捕手に慣れてきたので、打撃にも生かせるように頑張ります。僕がチームの勝利に貢献しているところを、温かい目で見ていただけたらと思います!



 「チームの雰囲気がとてもよい」と話してくれた藤井選手の言う通り、インタビュー中も終始笑顔の絶えない明るい雰囲気だった。昨年はリーグ中、春季5位、秋季4位と心残りな結果となった義塾野球部だが、今年は心機一転、神宮での義塾旋風の巻き起こしに期待したい。

 SFC CLIPは今年もSFC CLIPTwitterアカウント(@sfcclip)にて東京六大学野球の試合結果を配信する予定だ。神宮へ足を運ぶことができない人も、義塾野球部の活躍をぜひチェックしよう。