2015年4月入学l期以降の総合政策学部および環境情報学部のAO入試において、国際バカロレア資格取得者または取得見込み者を対象とした「IB方式」が導入されることとなった。同時に、既存の方式や2次選考の指示にも変更があるため、AO入試を受験する人は要チェックだ。

IBとは何か


 「IB」とは「International Baccalaureate」=国際バカロレアを略したもので、世界共通の大学入試資格とそれにつながる小・中・高校生の教育プログラムのことだ。母国語を学びつつ、英語、スペイン語、フランス語のいずれかの言語で学習ができるシステムになっている。
 IBは、認定された学校でのみ取得が可能で、その中でもSFCのIB入試に必要なDP (Diploma Programme=後期中等教育課程)が取れる日本の学校は、2014/5/2現在19校のみとなっている。

IBを実施している学校数の推移


IB1全世界からのSFCへの門戸が広がる。



「IB方式」の導入


 IB方式への出願には、従来のA方式の受験資格と提出書類に加え、IB(DP)の成績評価証明書、もしくは「Predicted Grades(見込み点)および資格取得見込証明書」の提出が求められる。ただ、資格取得見込証明書の提出で合格した場合、Diplomaが取得できなければ入学資格を失う。選考は、他の方式と同様に、1次選考が書類選考、2次選考がひとり30分程度の面接試験となる。4月入学Ⅰ期、4月入学Ⅱ期、9月入学試験の年3回のAO入試で実施される予定だ。
 詳細については、2014年5月上旬公開予定の2015年4月入学Ⅰ期・Ⅱ期および2015年9月入学のAO入試募集要項を確認しよう。

修正IB2IBの中にも種類がいくつかある。



既存の方式にも変更点


 既存の方式のなかでも、B・C方式では、提出書類に変更がある。2015年4月入学Ⅰ期AO入試から、「活動報告」は、任意提出ではなく必須提出となる。また、「志望理由・入学後の学習計画、自己アピール」のうち「自由記述」も、任意提出ではなく必須提出となる。

2次選考の指示も変更へ


 また、A・B・C・IB方式の各方式共通して2次選考の指示も以下の通り変更がある。

1次選考合格者に対して面接試験を行います。1次選考合格発表時に指示された日時・場所に受験票と筆記用具を持参のうえ、集合してください。最終合否は1次選考の評価とあわせて総合判定します。なお、面接試験の実施時間の枠は一人30分程度です。



 帰国子女やインターナショナルスクール出身者だけでなく、バイリンガル教育校からの学生の窓口を広げたSFC。今後、キャンパスの更なるグローバル化が期待できそうだ。 ・