17日(土)-19日(月)、明治神宮球場にて開催されている東京六大学野球春季リーグ。ここまで無敗の義塾野球部は、第6週に立教大学(以下、立大)と対戦。第3回戦までもつれこんだ結果、1勝2敗で義塾は敗れ、また連勝は6で止まった。また、同日行われた早稲田大学(以下、早大)と明治大学との対戦は早大の勝利で終わったため、これで優勝決定戦は早慶戦に持ち込まれることとなった。

第1試合、あと一歩が届かず連勝ストップ

 義塾先攻で始まった第1試合。試合は初回から立大の先制点により動き出す。しかし今季の義塾は連勝中で、流れに乗っている。2回表に5番藤本知輝(環4)が右中間に二塁打を放ち、1死2塁の同点のチャンスを作る。その流れにのって6番竹内惇(商4)が左中間に打球を運び、2塁走者が帰還。これまでの勝利の立役者2人の活躍により試合を振り出しにもどした。
 しかし3回裏、再び立大に2点を勝ち越される。打ち崩したい義塾。4番谷田成吾(商3)の本塁打で差を1点に縮めるも、その後は点がとれず、K2-3Rで今季初黒星を喫した。
第1回戦 : 17日(土)
 123456789R
K0101000002
R10200000×3

第2試合、なんとか踏ん張り1勝1敗のタイに持ち込む

 前日の黒星から、優勝に向けて、負けられない一戦となった第2試合。義塾は加藤拓也(法2)をマウンドへ送り込む。防御率リーグ2位の成績を収めている加藤は、2回まで立教打線を1安打で抑える。しかし3回表、立大・佐藤拓也から2死3塁の場面で適時打を打たれこの日も立大に先制点を許す。
 しかし4回裏、3番谷田成吾(商3)が死球で出塁した直後、4番横尾俊建(総3)が2点本塁打を放ち、逆転に成功。さらに5回、8番小笠原知弘(環3)、2番山本泰寛(環3)が安打を放ち、その後も谷田、横尾の連続適時打により一挙に4点を奪取。K6-1Rと、立大との差をさらに広げた。
 9回に立大は連続安打で3点を巻き返し、義塾の勝利を脅かしたが、反撃もここまで。最後は義塾の後続・三宮舜(商3)が打者を空振り三振で抑え、試合は終了。義塾はK6-4Rで辛くも勝利を収めた。
第2回戦 : 18日(日)
 123456789R
R0010000034
K00024000×6
 

第3試合、立大エース・澤田を前に完封負け

 優勝に向けて、何としても勝ち点が欲しい立大戦は3回戦にもつれこむ。義塾は立大のエース・澤田圭佑を相手に初回から積極的に攻める。走者を得点圏内にすすめるなどのチャンスは幾度も作るも点には繋がらない。
 そして6回裏についに立大に先制点を奪われる。その後、義塾は反撃を仕掛けることができないまま、K0-1Rで完封負けを喫した。
第3回戦: 19日(月)
 123456789R
K0000000000
R00000100×1

激戦必至! 最終週、早慶戦の勝者が優勝に

 この試合で義塾は惜しくも立大に敗北したが、まだ優勝する可能性は残っている。規定によると優勝する方法は以下の3つである。

1)勝ち点が最も多い大学
2)勝ち点が同じ大学が複数ある場合、勝率が高い大学
3)勝ち点も勝率も同じ大学が複数ある場合、優勝決定戦の勝者



 勝ち点は先に2勝することで1もらえる仕組みとなっている。現在、早大は9戦7勝2敗で勝ち点4で首位、義塾は10戦7勝2敗1分で勝ち点3で2位につけている。
義塾は早大から2勝することで勝ち点1を獲得し、早大に勝ち点で並ぶ。この場合、勝率により優勝を判断することになるが、義塾は早大戦で連勝しても2勝1敗で終えても、勝率では早大を上回ることになる。逆に、早大が2勝した場合は早大の勝ち点が5となり、義塾の優勝はない。このため、早慶戦で勝ち点をあげた側が東京六大学野球リーグを制することとなった。
 両校に優勝の可能性がかかっている早慶戦は、2010年秋から実に6季ぶりで、前回は義塾の敗北に終わっている。今年こそ、来週の早慶戦で雪辱を果たしてほしい。