6日(水)、新任教員の歓迎や教員の昇格を祝うパーティがSFCで行われた。完成したばかりの未来創造塾SBCの「滞在棟1」にて行われ、教員や事務職員だけではなく、SBCに関わる学生も参加するという異例の祝賀会となった。

乾杯する参加者 乾杯する参加者

 異例の学生招待

SFCではこの時期、新任教員の歓迎や教員の昇格などの祝賀会を毎年開催している。今年度は、学生が主体となって未来創造塾の設計・使い方を考えるSFC-SBC(Students Build Campus)のメンバーである学生も招かれた。未来創造塾とはSFCに設けられる大規模滞在型教育・研究施設であり、現在も設計と建設が進んでいる。最終的には600人以上が収容できる予定だ。今回は「滞在棟1」の完成を記念するという目的もあり、SBCの学生も招かれてパーティが行われた。

本来教員や事務職員のみが参加する新年度の集まりに学生も参加する異例の形式となった。SBCにおいて新しいキャンパスの設計・建設に学生が主体的に関わったのと同様、SFCらしいパーティとなった。

 教員や学生が和気あいあいと語り合う

挨拶をする村井学部長 挨拶をする村井学部長

冒頭に河添健総合政策学部長と村井純環境情報学部長による歓迎と祝福のスピーチがあった。村井学部長は「SBCに関わった学生はほとんど寝ていない。こういうところもSFCらしい。」とSBCメンバーの苦労をねぎらった。

新任教員からもそれぞれ挨拶があった。新任の琴坂将広総合政策学部准教授からは「自分はまだ30代。このままずっとSFCにいれば、このキャンパスの50周年を迎えることになる。50周年の時、もうキャンパスからはいなくなっている皆様の伝説を語ることができれば。」と挨拶があり、会場の笑いを呼んだ。SFCの卒業生でもある琴坂准教授はSFC在学時に小売やITに関わる分野で3社を起業。今年度からスタートアップの事例研究を行う研究会などを担当する。

会場では新任教員も含め、教員や学生が和気藹々と語り合い、情報交換やこれからのSFCについての様々なアイデアが出された。また、会の途中では株式会社NOZY珈琲の代表取締役能城政隆さん(10環卒)から最高級のシングルオリジンコーヒーが振る舞われ、卒業生も関わる祝賀会となった。

SBC研究会の位置づけについての説明も

後半にはSBCについてのプレゼンテーションが行われた。春期休校期間中の特別研究プロジェクトで行われた家具製作について動画を交えた説明が行われた。また今後のSBCの設計・建設計画、7日から正式に授業としてはじまるSBC研究会の位置づけについても説明された。

SBCのプレゼンテーション SBCのプレゼンテーション

SBCをリーダーとして引っ張ってきた土肥梨恵子さん(総4)からも「(本来は昨年度末で卒業予定だったが)4.5年生としてあと半年SBCに関わって、後輩を育てていきたい」と意気込みが語られた。

SFCは新しい学生、新しい教員、新しい建物を迎え、新たな春を迎えた。そこでどのような新しい挑戦が行われるのか注目だ。

関連ページ

関連記事