9月30日(水)、SFC-SBCの拠点として福澤諭吉像前に建設中だった「SBCセンター」(旧称: カンガクセンター)の竣工式が行われた。テープカットと内覧会で完成が祝われた。実際の利用は10日(土)から始まる。

通称「SBCセンター」に決定 7月末から学生・教員が作業

SBCセンターは学生が主体となって未来創造塾の設計・使い方を考えるプロジェクトSFC-SBC(Students Build Campus)の一環として、7月末から工事が始まり、学生、教員、卒業生などが作業に関わってきた(関連記事参照)。建物は木造平屋建てで、広さは66平米、縁側を含めると89平米になる。これまでは「カンガクセンター」という仮称で呼ばれていたが、新しい通称を決める投票を経て「SBCセンター」と呼ぶことに決まった。なお、大学における正式名称は「パビリオン」となっている。

SFCの「おかしら」もテープカット 内覧会でお披露目

テープカットに臨む徳田教授、河添教授、村井教授(左から) テープカットに臨む徳田教授、河添教授、村井教授(左から)

竣工式には河添健総合政策学部長、村井純環境情報学部長、徳田英幸政策・メディア研究科委員長(当時)の「おかしら」3人のほか、建設に関わった小林博人環境情報学部教授、松川昌平環境情報学部准教授、設計を担当した佐々木雅宏さん(政メ・修2)が登壇。そのほかにも多くの教職員や学生が参加した。

関係者と一般学生の記念撮影 関係者と一般学生の記念撮影

テープカットののち、記念撮影と一般向けの内覧会が行われた。ガラス張りで開放感のある屋内には、授業で学生がつくった家具やランプシェードなどが取り入れられている。木材の香りが漂う暖かい雰囲気があり、開放感と相まって入りやすい空気を演出している。通りすがりの学生たちも内覧会に参加し、各々の歓声に早くもSBCセンターは熱気に包まれた。

家具などは「デジタルデザイン基礎」の授業で制作された 家具などは「デジタルデザイン基礎」の授業で制作された

ランプシェードは「デジタルファブリケーション」の授業で学生がそれぞれ作った ランプシェードは「デジタルファブリケーション」の授業で学生がそれぞれ作った

カタチが見え始めたSBC 「どんどん学生たちで議論を」

SBCに深く関わっている小林教授は、「今までSBCがやってきたことには『形が見えないもの』が多かったが、SBCセンターによって間近で感じてもらえることを期待する。どんどん利用してもらって、どのようにSBCセンターを使っていくかも含め、未来について学生らで議論していってほしい」と、終始笑顔で取材に応えた。

利用方法などはこれから議論されていく 利用方法などはこれから議論されていく

関係者によると、SBCセンターが一般利用できるのは10月10日(土)以降だという。使い方も含めた議論はこれからも続く、すべて学生や教員らの手で。意見や関心があったら参加してみるのはいかがだろうか。

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