19日(水)-22日(土)、総環エリアと未来創造塾エリアをつなぐ「けもの道プロジェクト」が、SFC-SBCの一環として行われている。建築家である小林博人環境情報学部教授の監督のもと、有志の学生らが取り組む。θ館横の環状道路脇から未来創造塾へと歩いて移動できる階段状の道ができる予定だ。

未来創造塾の建設スタート SFC-SBCも本格始動

5日(木)、未来創造塾の建設予定地で地鎮祭が行われ、いよいよ施設の建設が始まった。同時に、学生が主体となって未来創造塾の設計・使い方を考えるプロジェクト「SFC-SBC(Students Build Campus)」も本格スタート。今回の「けもの道プロジェクト」もその一環だ。
SFC-SBCでは、研究棟や宿泊棟が入る「EAST街区」を対象に、学生が主体となってイメージやアイデアを共有しながら未来のキャンパスを思い描いていく。詳しくは、SFC-SBCの話し合いの場「カンカンガクガク会議」を取材した過去記事をご覧いただきたい。

夏休みの学生らが道づくりに参加 「協働」を実践!

「けもの道プロジェクト」は特別研究プロジェクトBの授業として行われ、小林博人研究会の履修生、授業「SBC実践」の受講者、カンカンガクガク会議のメンバー、授業「環境情報学」を受講した1年生など、学生が多数参加。有志の卒業生2名も加わっている。
階段状の道をつくる作業は4日間にわたり、9:25-16:30(2日目は9:25-15:10)の時間帯で、垣根の伐採、土工事、枕木の埋め込み、路面整備などを行う。

学生らが力を合わせて土を掘っていく。(21日撮影)

学生らが力を合わせて土を掘っていく。(21日撮影)

21日(金)、SFC CLIP編集部は実際の作業の様子を取材した。地道な力作業が続くものの、小林教授も学生たちも互いに協力し合って明るい雰囲気で作業をしていた。五十嵐祐太さん(総1)は「重労働だが、作業自体は単純なのでみんなと力を合わせてなんとか頑張れる」と楽しそうだった。
このプロジェクトには、SFCの管財も計画段階から加わり、慶緑産業も工具の貸出や施行のアドバイスをしている。参加する卒業生のひとり、菊地豊栄さん(政メ12年卒)は「大学側のバックアップのもと、学生、卒業生、教員が一緒に汗をかく取り組みは今までにないのではないか」とSBCが最も大切にしている「協働」を強調。「義塾の理念でもある『半学半教』の実践にもなっている」と話した。

ロープをつかって持ち上げる工夫も。(21日撮影)

ロープをつかって持ち上げる工夫も。(21日撮影)

失敗を恐れずに「あえて未完のままで」

「SFC-SBCでは完成を目的にしているのではない」と学生とともに作業に励む小林教授は切り出す。業者に頼むことなく有志の学生で取り組むことによって、あえて「未完」のままとし、状況に応じて改良を加えていくことをポリシーとしている。「学生たちが失敗を恐れずに手探りで作業に取り組んでいる」という。作業自体は22日(土)で終了し、階段状の「けもの道」ができるが、それは「完成」ではないようだ。
道をつくるといっても、総環エリアと未来創造塾エリアを完全につなげることはなく、森によってさえぎられたままにする。それは、総環エリアとは違うという区切りをはっきりさせるためだという。
小林教授は、「卒業したあとも『この道は自分たちがつくったんだ』という学生時代の思い出と自信を持ってくれればうれしい」と学生らに呼びかけた。

未来創造塾の建設とともに本格スタートしたSFC-SBC。SFC CLIP編集部は、未来のキャンパスを仲間とともに考え、自らの手でつくる学生たちの姿を今後も追っていく。

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