6月25日(土)、SFCにて2016年度のオープンキャンパスが開催された。高校生・受験生やその保護者など、計2000名を超える参加者が来場。キャンパスは大いに賑わいを見せた。

例年より1ヶ月早い開催

昨年度まで7月下旬に開催されていたSFCのオープンキャンパスだが、今年度は1ヶ月早い開催となった。参加申し込み開始の翌日には全日枠の申し込みは締め切られ、残る午後枠も開催1週間前の21日には定員に達した。

充実したθ館の催し 新入生企画から研究会紹介まで

午前のθ館では、SFCの吹奏楽サークル「SFC Wind Orchestra Dolce」とアカペラシンガーズ「K.O.E」によって慶應義塾の応援歌「若き血」の生演奏が披露され、来場者を楽しませた。引き続き、在学生有志で構成される学生ガイドの企画のひとつとして、SFCの新入生4名による「フレッシュトーク」が行われた。このフレッシュトークでは、SFCで3ヶ月過ごした感想や入学後に気づいたことなどが語られたほか、新入生ひとりひとりから来場者へのメッセージが伝えられた。

θ館での「若き血」の生演奏(京本克樹さん(環4)提供) θ館での「若き血」の生演奏(京本克樹さん(環4)提供)

午後に入ると、研究会企画が行われた。SFCの学びの中心である研究会についての概要が説明されたあと、実際に研究会に所属する学生がプレゼンテーションを行った。発表を行ったのは、武田研究会とSBC(Student Built Campus)合同研究会の学生たち。まず武田研究会の学生は、Webデザイン、セキュリティ、ドローンをテーマに発表。ドローンからの映像がθ館のスクリーンに映されると、来場者からは驚きの声があがった。続くSBC合同研究会からは、3名の学生が登壇し、SBCの理念やおもしろさを伝えた。

教員と学生の対談企画では、田中浩也環境情報学部教授と総環の学部生が登場し、両学部の違いにアプローチする対談が行われた。カリキュラムのみならず、両学部の学生の考え方の違いが語られ、パンフレットのみでは知ることのできないSFCの一面を垣間見ることのできる企画となった。

また、学生ガイドが制作したSFCを紹介するビデオの上映も行われた。SFC生のキャンパスでの一日を追ったオープニング映像に加え、学生ガイドによる「あなたにとってSFCとは?」との問いに対する在学生100人による答えを紹介する映像が上映された。

SFCのカリキュラムを反映した模擬授業

λ館では、言語コミュニケーション講座が行われた。SFCで開講されている言語コミュニケーション科目11言語のうち、8言語の模擬授業が開催。また、Ω館ではアメリカ政治、異言語・異文化コミュニケーション、FAB、ソフトウェア、ドローン、バイオ、建造環境など、多岐にわたるテーマの模擬授業が行われた。中にはSFCのプロジェクトを紹介するものなどが含まれ、SFCの学術的多様性を反映した模擬授業となった。

キャンパスツアー、今年度は2コース制に

学生ガイドが来場者を案内するキャンパスツアーは、今年度、その構成に変化があった。昨年度までは1コースを30分でまわる構成だったが、今年度は時間は15分、KコースとOコースの2コース制へと変更となった。

昨年度までには含まれていなかったΔ館、τ館などの内部をまわるKコースは、SFCの情報環境が紹介されたほか、昨年度のOpen Research Forumの成果も紹介され、SFCらしさを伝えるツアーとなった。

ο館から出発し、福澤諭吉像前、そしてメディアセンター内をめぐるOコースでは、学生が組織するCNSコンサルタントやAVコンサルタントのブースが案内されたほか、FABスペースなどが来場者の注目を集めた。

キャンパスツアーOコースの模様(京本克樹さん(環4)提供) キャンパスツアーOコースの模様(京本克樹さん(環4)提供)

在学生と来場者が交流 「コミュニケーションコーナー」

13:30以降は、ι館内で来場者の質問に在学生が答えるコミュニケーションコーナーが開設された。入学前の学習に関する質問から、入学後の生活、カリキュラムに至るまで、多様な質問が来訪者から飛んだ。

同時に学生ガイド4組によるミニプレゼンテーションも行われた。SFCのユニークな点を取り上げたものなど大学に関係することの他に、受験期の高校生活を充実させるにはどうしたらよいかをアドバイスしたものなど、各組が来場者に向けたメッセージを発信した。

あわせて、AVホールでは、職員が入試制度や出願に関する質問を受け付けるコーナーも設けられた。

未来のGIGA生へ向けた企画も

今回のオープンキャンパスは、GIGAプログラムが総合政策学部にも拡大して以来、初めての開催となった。

当日はΩ館で、英語による模擬授業「Why self-build?」の中でGIGAプログラムの紹介も行われたほか、キャンパスツアーにも英語で行われる回が設けられた。未来のGIGAプログラム生のためのコンテンツが充実し、近年のSFCの言語状況を反映したオープンキャンパスとなった。

オープンキャンパス終盤の模様(平野哲さん(環1)提供) オープンキャンパス終盤の模様(平野哲さん(環1)提供)

新しい試みもあった今年度のオープンキャンパス。SFC生と「未来のSFC生」の活発な交流をみることができた。