昨年12月24日(土)、SBCセンターでニワトリについて学ぶイベント「『ニワトリ』が食べ物になる過程をみよう! ~ニワトリ勉強会~」が開催された。普段何気なく食べているニワトリの屠殺の現場を見ることで、"食べる"について考えるきっかけをつくるのが目的だ。

"食べる"を考えるきっかけに

自らの体験について話す菅田さん 自らの体験について話す菅田さん

このイベントを企画したのは菅田悠介さん(環2)。菅田さんは1年生の時に猟師の方と鴨の解体を体験。それ以降、命を無駄にすることになるという理由で食べ残しができなくなったそうだ。その体験をきっかけに食糧廃棄問題に関心を持ち、「食べ物も元は同じ命だった」という感覚が広まれば、解決に繋がるのではないかと考えるようになったという。

菅田さんは、これまでにも余った食品を持ち寄って料理を楽しむイベント「モッタイnight」を開催するなど、「食」に関する活動に取り組んできた。今回のイベントも、私たちの食卓に並ぶ鶏肉ができるまでの過程を実際に見ることで、「食」について考えるきっかけをつくるのが目的だ。

当日は、SFC生をはじめ菅田さんの知り合いや埼玉県猟友会の方々など約20名が足を運んだ。参加の理由も「食について考えるきっかけに」「クリスマスイブに予定がなく寂しかったから」などさまざまだった。

どれだけニワトリのことを知ってますか? ニワトリクイズ大会

新鮮な卵を懸けてクイズに取り組む参加者たち 新鮮な卵を懸けてクイズに取り組む参加者たち

まずはじめに参加者による簡単な自己紹介が行われ、その後ニワトリに関するクイズ大会が行われた。「卵の賞味期限は何を表しているか」という私たちの食生活に関わる問題をはじめ、「ニワトリは夢を見るか」といったニワトリの生態についての問題など、知っているようで知らないニワトリや鶏卵についての知識を問うさまざまな問題が出題された。

参加者は苦戦しつつも賑やかな雰囲気の中で回答に取り組んだ。成績優秀者には、景品として産みたての卵が贈呈された。

いざ、解体へ

今回解体したニワトリ 今回解体したニワトリ"さやちゃん"

ニワトリクイズが終わり、屠殺するニワトリとその手順について軽く説明が行われた後、藤沢ジャンボゴルフ近くの農場へ移動。屠殺~解体の大まかな手順は次の通りだ。まずニワトリを気絶させ、首を落として血を抜く。そして、羽根を抜きやすくするために体をまるごとお湯で温める。温めた体は袋に移し、十分に蒸らした後羽根を抜く。最後に残った細かい毛を焼き、解体していく。

当日は、菅田さんを中心に参加者も協力しながら屠殺が進められた。屠殺という衝撃的とも思える場面であったが、意外にも怯むことなく積極的に協力する参加者が大半だった。イベントの最後には、捌いたばかりの鶏肉を使用したカレーが参加者に振る舞われた。

「食について考える」を目的に行われたイベントであったが、重々しい雰囲気はなく、会場では終始笑顔が絶えなかった。

身近なことから食の問題を考える

参加者はできたてのカレーを楽しんだ(桜木力丸さん提供) 参加者はできたてのカレーを楽しんだ(桜木力丸さん提供)

「今回のイベントは、『参加』『不参加』を選ぶ時点で食について少なからず考える機会になったのではないか」と菅田さんは話す。「そして『参加』を選んだ人は、それぞれ思いを持って参加してくれた」と振り返り、「一つ一つの内容が充実したイベントになった」と話した。そのうえで、食について考えるイベントをこれからも定期的に開催していきたいと意気込んでいた。

今月18日(水)には、第3回「モッタイnight」が開催される予定だ。"食べる"について考えてみたい人は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

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