5月22日(火)午後、真っ赤な2階建てのロンドンバスがSFCに到着した。車体に書かれているのは「IBM to the Future」。IBMのコグニティブ・コンピューティング・システムであるWatson(ワトソン)を載せているという。今回SFC CLIP編集部は、日本IBMの人事 次世代育成推進 松本宗樹担当部長に車内を案内していただきながらお話を伺った。

ロンドンバスで各大学を訪問

—— 今回ロンドンバスでいらっしゃったのはどのような目的があったのでしょうか。

IBMは、AIを「Artificial Intelligence(人工知能)」ではなく、「Augmented Intelligence (拡張知能)」として人間の知識を拡張し増強するものと定義し、IBM Watsonを中核とするコグニティブ・ソリューションとしてお客様に提供しています。Watsonは、自然言語処理と機械学習を使用して、大量の非構造化データから洞察を明らかにするテクノロジー・プラットフォームです。

今回はこのWatsonを紹介しようということで参りました。なお、面白いイベントにしたいということでロンドンバスを使って各大学を訪問させていただいています。このロンドンバスの中ではIBMのAIを活用した事例でしたり、IBMのAI技術を活用したウエディングドレス「コグニティブ・ドレス」というものを展示しております。

このようにWatsonを使った身近な事例を紹介するというイベントですが、それとともにIBMでの夏のインターンシップもご紹介しようと考えております。

—— 車内での展示について詳しくお願いいたします。

1階のワトソンブースでは「コグニティブ・ドレス」の展示をしています。テキストから感情のトーンを分析するWatsonの機能を使って、Twitterの投稿から感情を認識し色が変わるというドレスです。IBMではWatsonを使ったソリューションをコグニティブ・ソリューションと呼んでいて、その一つの事例として展示しています。

2階はロンドン市内で走っていた当時の構造のまま、移動式会議室のようなスペースになっています。新保教授(新保史生総合政策学部教授)の研究会の学生さんが、授業でもAIを扱っているとおっしゃっていたので、実際にこのWatsonというAIがどんなものか、世の中でどう役立っているのか、といったことを事例を通してお伝えしました。

慶應義塾とIBM

—— 具体的に慶應義塾とIBMのWatsonとの関わりを教えていただけますでしょうか。

慶應義塾大学では、IBMのWatsonが、全塾的に教員・学生を問わず簡単なアカウント登録だけで使用できるようになりました。そういった連携の中で、今回このロンドンバスでもWatsonを紹介しています。明日は理工学部に訪問し、説明会を開催する予定です。

—— SFCとも関わりがあるのでしょうか。

今回のイベントだけでいうと、純粋にWatsonを紹介したい、といった形です。ビジネスの世界で今後そういった関わりがある可能性はありますが、今回はビジネスの話を置いておいた上での、純粋な学生に向けてのブランディング活動になりますね。

2018 IBMインターンシップ

IBMではインターンシップが開催され、5月31日(木)より募集が開始。Mypageからプレエントリーすることができる。

募集プログラム

  • テクノロジー体験
  • IBM Watson Hackathon体験
  • コンサルタント体験
  • コーポレートスタッフ体験
  • 営業体験

開催日程

東京

  • 7月23日(月)-
  • 8月27日(月)-
  • 9月10日(月)-

大阪

  • 8月20日(月)-

問い合わせ先

[email protected] (IBMインターンシップ担当)

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