應援指導部 リーダー部が解散
慶應義塾全塾協議会は8日、應援指導部のうちリーダー部が解散するとTwitter上で発表した。「先の週刊誌報道の問題の正確な事実が判明」したことを理由に挙げ、31日以降に全塾協議会による應援指導部への詳細な処分を発表するとしている。
【應援指導部リーダー部解散】
— 慶應義塾大学 全塾協議会 (@keio_zenkyo) January 8, 2020
先の週刊誌報道の問題の正確な事実が判明し、應援指導部のリーダー部は解散することになりました。今後、吹奏楽団とチアリーディング部は、リーダー部を切り離して活動していくことになります。
全塾協議会による應援指導部への詳細な処分は今月31日以降発表されます。
同日、應援指導部は「今後の應援指導部の体制について」と題するページを公式サイト上に掲載。リーダー部が解散してチアリーディング部と吹奏楽団を中心に活動するということとともに、「趣旨に賛同する旧リーダー部員も当部の部員として残り、共に部の再生に尽力致します」と発表した。
リーダー部の解散などを伝える公式サイト(10日に取得したスクリーンショット)
慶應義塾の應援指導部は全塾協議会のもとに設置されている福利厚生機関のひとつであり、1933年に現リーダー部が結成されたという長い歴史を持つ。リーダー部、チアリーディング部、吹奏楽団の3部門から構成され「応援を通じて、慶應義塾の気風・文化を伝える」ことを活動目的に掲げて入学式や野球の早慶戦をはじめとした各種行事でパフォーマンスを披露してきた。
全塾協議会の代表者である塾生代表の前田稔さん(商4)は2019年12月6日、Twitter上で「應援指導部に対する塾生代表緊急執行」を発表していた。
今年度、複数の不祥事報道
應援指導部に関しては今年度、体験入部中の新入生が重症を負う(スポーツ報知)、合宿中に部員が盗撮などをする(週刊新潮)などの不祥事が報じられていた。また、2019年12月4日以降、公式サイト上ではそれ以前のコンテンツの大部分を削除すると同時に「活動を自粛しております」という案内を行い、公式キャラクター「ユニコンくん」などのTwitterアカウントは本記事執筆時点で限定公開(いわゆる「鍵垢」)状態になっている。
活動自粛を伝える公式サイト(2019年12月4日に取得したスクリーンショット)
「不祥事から塾生を守る」ことを掲げた活動は幾度となく行われてきたが、義塾関係者による不祥事の報道はやまず、ついに義塾の看板を背負ってきたリーダー部が解散するという事態になった。今後、義塾の気品が取り戻されてすべての塾生や関係者が安心して過ごせる慶應義塾が取り戻されることを切に願ってやまない。