塾生サイトにて、2021年12月24日に2022年度の授業が「大学全体としてはおおむね9割を超える授業科目が対面で実施される」と発表された。なお、授業開始に向けての詳細は2月中旬以降、随時告知されるという。

これまでの授業について

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令に伴い、2020年度春学期開始時は対面授業を全く開講することができず、宣言解除後もオンラインの授業が継続された。

2021年度には対面授業実施率は約5割程度となり、キャンパスにおける学生生活が「段階的にコロナ禍前と近い形に」戻っている。

2022年度の授業 9割超が対面実施か

2022年度の授業実施については、大学全体として「おおむね9割を超える授業科目が対面で実施されること」となったという。

塾生サイトによると、「教室の換気設備増強等の環境整備を2021年度中に行い、感染防止対策を十分に講じるとともに、この2年間での知見を十分に活かし、オンライン授業をも活用した新しい学びの場の創出に向けて、準備を進めて」いるという。対面とオンラインの組み合わせなど、「教育・学修上の効果をふまえた新たな形態の授業」も実施予定だ。

具体的な授業の実施形態については、各学部・研究科がそれぞれ決定するため、シラバス等で確認する必要がある。なお、政府の水際対策強化や特別の事情で対面授業を受講することが困難な学生に対しては、「学びの継続に配慮した措置を行う予定」だという。

2022年度からオンライン授業の単位上限は60単位に

義塾は、オンライン授業の上限を60単位とする規定を、学部学則に追加する予定だ。塾生サイトによれば、「2022年度からは、『大学設置基準』(文部科学省令)に基づき、大学学部(学士課程)における卒業要件単位数に含めることのできる『遠隔(オンライン)授業』の単位数の上限が60単位であることが学部学則に明記され」る。この上限に、2020年度と2021年度に取得したオンライン授業の単位が算入されることはない。

ただ、大学設置基準に関しては、政府がオンライン授業の上限についての特例制度を検討しているとする一部報道もあり、義塾がどのようにオンライン授業を扱っていくかは未定だ。

とはいえ、今回の発表からは、義塾が対面授業に積極的であることが読み取れる。塾生サイトでは「詳細は、2月中旬以降に随時お知らせする」とされているため、義塾による続報を待ち、2022年度の履修案内等をしっかりと確認しよう。

2021年度春学期のオンキャンパス授業は「通期の授業を除いて796件中267件に留まる」など、他学部に比べオンライン授業の比率が高いSFCにおいて、2022年度の多くが対面実施となるのか。第六波と評されるなかでの感染対策を講じた授業準備が急がれる。

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