SFC本館前にある階段横に流れていたアレの正式名称を、みなさんはご存知ですか? 「カスケード」という名前です。そのカスケードですが、いつからでしょうか、水が流れていません。なぜでしょうか。SFC CLIP編集部員が、事務室へ突撃インタビューをしてきました!


 今回、学事総務課の施設部門である片平さんに、カスケード流水停止の理由とその経緯についてお話を伺いました。

カスケード

――今回のカスケード流水停止の原因はどこにあるのでしょうか?

直接的な原因は、昨年3.11の震災でカスケード内の機械が故障したことにあります。機械の修理は昨年3月末に完了したのですが、その後節電の取り組みがあり、カスケードの流水停止を維持するという判断になりました。

――カスケードは電気を消費するのですか?

カスケードの電力消費量は大きいです。それを毎日稼働させるとなると1年間にかかる費用と電力は莫大になります。

――カスケードに祈願絡みで小銭を入れたりといった話はありますか?

カスケードにお金を入れたりするといった話はあまり無いですね。鴨池の場合は昔、池で釣りをする学生がいたり、他大学の生徒が鴨池を泳いだことがあったりしましたが、今はそういう学生は減ってきました。

――節電対策は大変ですか?

節電対策は去年SFCでかなり大きな課題だったので、カスケードに限らずSFC全体の設備に関して問題になりました。
 節電をする際、なるべく人間に対して影響が起きない方向で対策を組んでいき、その流れでカスケードは止めるべきだろうという判断になりました。
 節電対策も、こまめに節電していくだけでは限界があり、SFC内で電力を作ってそれを利用する必要があると考えています。SFCではコジェネレーションシステムという非常に発電効率の良い発電システムなど、先進的なシステムを多数採用しています。SFC内で今以上に自家発電を増やし、電力に余裕ができてはじめて、カスケードを稼働させる事ができます。

――今後カスケードを稼働させる予定はあるのでしょうか?

カスケードはSFCのシンボルとも言える存在なので、本当は流したいという気持ちはありますね。現在、機械そのものは直っているので、SFCで何か大きなイベントがある場合は稼働させる方向です。近い話では七夕祭において稼働させる予定で動いています。
 SFCのシンボルでもあるカスケード。SFCが節電という問題を解決した時、その象徴として水を湛える日が来るだろう。