いよいよ明日7月1日(土)に迫る第34回七夕祭。その企画の1つである「SBC(*)検定」について、湘南自治会総務部長の五十嵐理子さん(総3)と副部長の阿部啓吾さん(環2)の2人に企画への思いを語ってもらった。

(*)SBC: 「Student Built Campus」の略称。2015年に発足した未来創造塾のEAST地区の滞在型教育研究施設及びその施設の使い方をジブンたちで作り続けるプロジェクト。2020年に全施設が竣工すると「β(ベータ)ヴィレッジ」と名前を変えたものの、現在では建物自体を「SBC」と称しているため、本文においても場所としての「SBC」として定義し使用。

SBC内の様子 今期の「SBC入門」にて SBC内の様子 今期の「SBC入門」にて

「SBC入門」履修がきっかけで、湘南自治会にナンパ!?

—— おふたりが「SBC検定」を企画した経緯を教えてください。

五十嵐さん

私も彼も、昨年の「SBC入門」の履修者でした。当時の「SBC入門」は、新型コロナウイルス感染症の関係で宿泊ができず「終バスで帰る」講義でした。ある回のグループワークで一緒になった彼に「法律とかやってたの?」と湘南自治会にスカウトしたことがきっかけでした。「世界で一番色気のないナンパ」をしましたね(笑)。

阿部さん

ナンパされました(笑)。SBCは入学する前から取り組みたかったことだったので、ようやく形になってきて嬉しいです。以前パビリオンで「SBC入門」を担当する小林博人教授とイベントを開催してから「自治会のSBCの取り組みは最近どんなことをしているの?」と気にしていただくなど、先生方の協力を沢山いただいています。これを足がかりに活動を広げていけたら嬉しいですね。

笑顔で取材に応えてくれた二人 笑顔で取材に応えてくれた二人

五十嵐さん

ちなみに、この企画の始まりも、同じく「SBC入門」を担当する加藤文俊教授が「SBC検定をしたい」とおっしゃっていたことです。実際、昨年は「SBC入門」の加藤文俊教授の担当回で「SBC検定」というクイズ作りを体験しました。

阿部さん

「SBC検定」は、履修時には授業内のコンテンツとして終わっていましたが、1ヶ月前に湘南自治会で七夕祭の企画案を話し合っているときに「SFCのクイズを作るのはどうかな?」「そういえば!」とこのコンテンツを思い出しました。

五十嵐さん

「加藤文俊教授がアドバイザーとして入ってくだされば、より良いものができるのでは」と、急ピッチで準備を進め、今回の「SBC検定」ができました。

教員の許可なしでSBCを使えるようにしたいという思い

—— どんなクイズか、言える範囲で教えてもらうことはできますか?

五十嵐さん

クイズは「SBCの利用や宿泊にあたって必要なTipsや豆知識」という実技的なことと「SBCの理念」の両側面から出題しています。

元々「教員の許可を取らずともSBCを利用できるようにしたい」という思いから「SBC検定」で全問正解者は景品として教員の許可なしで宿泊できる権利を渡したかったのですが、今回は急ピッチだったため、そうした景品は用意できませんでした。

阿部くんが「一時的でも良いので名前を刻めないか」と調整してくれ、優勝者はSBCの「パビリオン」にて名前が掲載される予定です!
SBC検定への思いを語る五十嵐さん SBC検定への思いを語る五十嵐さん

—— 湘南自治会として「SBC検定」を行いたいと思った理由はありますか?

五十嵐さん

自治会としては元々、SBCに好意的な姿勢を示しています。というのも、SBC(Student Built Campus)の「学生がBUILTする」という理念については湘南自治会としても共通する部分があり、SBCに関することであれば何事にも協力的でありたいという思いが前提にあります。

「学生がBUILTする」という言葉は、学生が建築するだけでなくその後の運営まで行うことを指しているはずで、そうした意味では学生自治そのものであると思っています。湘南自治会は「自治会が自治を行う」というよりも「学生が自治に参与するための根幹になりたい」という思いから活動しているので、コロナ禍の2年を経てSBCが使われてこなかったブランクがあるからこそ、復活させたい。学生によって使われていってほしい。そのために湘南自治会を利用してほしいと思っています。

阿部さん

加藤文俊教授がきっかけで始まっているものなので、湘南自治会が最終的にこの企画を手放すことも考えています。SFCにおいて、SBCの価値は大きい。ここをきっかけにSBCに関わってもらえたら嬉しいです。

第1回は私たち湘南自治会で実施しますが、せっかく七夕祭という大きな舞台で開催するので、しっかりと準備した「SBCの権利も得られる」第2回以降への足がかりになればと思っています。SBC履修生などの有志の学生が継いで、関わりたい人がやっていく、そういう人たちの繋ぎ役に湘南自治会がなれたらいいなと思います。

SBCの価値について語る阿部さん SBCの価値について語る阿部さん

企画の注目どころは加藤文俊教授のアドバイス

—— 企画の注目してほしいポイントを教えてください。

五十嵐さん

やはり、加藤文俊教授がアドバイスしているということですね。湘南自治会が勝手にお遊びで作っているものではないです(笑)。

—— 準備期間中、大変だったことはありましたか?

五十嵐さん

SBCができた当時のことを知っている人が今の自治会にいない分、コアメンバー3人で昔のSFC CLIPの過去記事を引っ張ってくるなどして事実確認を何重にも行うことが大変でした。

—— 最後に来場者へコメントをお願いします!

阿部さん

「SBC入門」「SBC実践」問わず既に声をかけましたが、履修生には絶対に来てほしい企画です!

五十嵐さん

もちろん、履修者以外の人にとっても「SBCを知ってもらうきっかけ」になると思うので、一度足を運んでみてほしいです。自治会主催という形ではありますが、最終的には学生の皆さんやSBCのためになることをやっていきたいと思っていますし、学生生活をSFCで送る上で役に立つと思うので、ぜひ!と伝えたいです。

また、11:00-11:30以外の時間にも、一ノ瀬友博環境情報学部長や安宅和人教授についてのクイズを教室に常設しているので、時間が合わない方も部屋に遊びに来ていただけたら嬉しいです。

—— ありがとうございました! 優勝者のインタビューが今から楽しみです!

「SBC検定」概要

SBC検定のポスター SBC検定のポスター

湘南自治会の七夕祭コンテンツについて

深夜の自治会ラジオ特別編

  • 開催日時: 7月1日(土)14:10-14:55
  • 使用教室: θ館
  • 参加団体: 湘南学祭実行委員、花火師会、SFC音像工房、芸術祭、湘南自治会
  • 内容: 作り手としての七夕祭のトークショー

教室ラジオ企画

  • 開催日時: 7月2日(日)12:00-12:30
  • 開催場所: ε24 & Twitterスペース
  • パネリスト: 塚原沙智子准教授、慶育病院地域医療連携室職員の関口さん、秋山研学生
  • 内容: Twitterのスペースにてオンライン時代から20回以上続けている「深夜の自治会ラジオ」出張版

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