4日(金)、SFCの事務室総務担当より学生に対して、メールにて学生食堂の営業停止および業者変更に関する通知が行われた。


 学生食堂を運営するエームサービス株式会社(以下エームサービス)が、業績不振を理由に大学側に契約解除を申し入れ、大学側も31日(木)付で契約を解除するということで了承。これにより、エームサービスは7月いっぱいをもってSFCの学生食堂から引き上げることになる。現在は食環境改善WGを中心に次の業者を選定中。事務室総務としては、来週中に業者の選定および決定まで行いたいとしている。
 エームサービス側は、今回の撤退の理由について「大学側の時間割変更などによる利用者数の変化や、(エームサービスが)他大学で運営している食堂に比べ営業時間が長いことが原因」としている。
 しかし、今回の契約解除の一番のきっかけは、ここ数年業績不振の続くSFCの学生食堂運営について、エームサービス側と大学側で意見が合わなかったことにある。
 大学側には6月に、エームサービスよりここ数年の売上の減少による食堂運営継続不可能の申し出があったという。
 SFC CLIPの取材に対し事務室総務は、運営継続のため提示された営業時間および営業期間の短縮などといったエームサービス側の条件について、「大学はこれらの条件を受けることは困難と判断し、契約解除という結論に至った」とEメールにて回答した。
 今回の契約解除はまったく予定されていなかったため、すぐさま次の業者が営業を開始することは不可能な状況となった。従って、事務室総務からのメールによる通知では、学生食堂の営業は8月1日(金)より9月21日(日)に渡り停止の見通しである。
 今回のエームサービスの撤退に関し、SFC食生活環境プロジェクト(KRP)のプロジェクトマネージャ、宮嶋慶太さん(政・メ1)は、「エームサービス様には10年間お世話になり感謝している」と述べた上で、今後の取り組みについては「次の業者選定や利用基準策定、健康面やコスト試算等を行い、新たな学食を形成していくのではないかと思っております」とコメントした。