競泳のロンドンオリンピック代表を決める、第88回日本選手権水泳競技大会(以下、日本選手権)が2日(月)-8日(日)の7日間、東京辰巳国際水泳場で行われている。義塾水泳部競泳部門OBの立石諒選手(環4・休学中)は100メートル平泳ぎ、200メートル平泳ぎでそれぞれ派遣標準記録を破って第2位。見事ロンドンへの切符を2種目で手に入れた。


 日本選手権へは立石選手、福岡茜選手(環4)、木屋川内千穂選手(総3)、吉田篤代選手(環3)の4名のSFC生が出場。
 立石選手は100メートル平泳ぎと200メートル平泳ぎの2種目にエントリー。まず、大会1日目の2日(月)、100メートル平泳ぎの予選・準決勝に出場。準決勝1分00秒04で北島康介選手に次いで、全体の2位で決勝に進出した。
 同種目の決勝は翌3日(火)。北島選手の隣の5コースに入った。前半から先頭集団でレースを展開するも、日本新記録ペースで泳ぐ北島選手に引き離され、2位でターンすると、そのままの差と順位を保ったままゴール。派遣標準記録1分00秒39を破る、59秒60で第2位に入り、見事ロンドンへの切符を手に入れた。
 勢いそのままに5日(木)、立石選手は200メートル平泳ぎに出場。こちらは2分09秒02と、準決勝1位で決勝へ。ライバルの北島選手は準決勝2位。そして6日(金)夜、決勝が行われ、こちらも北島選手に続く第2位で2種目目のオリンピック進出を決めた。
 女子平泳ぎの福岡選手と木屋川内選手は、いずれも100メートルと200メートル両方にエントリー。
 3日の予選、3組7コースに木屋川内選手、5組8コースに福岡選手が入った。木屋川内選手は1分10秒86で惜しくも予選落ちするも、福岡選手は1分09秒46で準決勝進出を果たした。
 同日午後の準決勝、1組7コースに入った福岡選手は前半を32秒40で入り、上位でレースを進める。しかし後半失速し、1分08秒97で準決勝12位。自己ベストをマークするものの決勝進出はならなかった。
 雪辱を期したい2人は5日の200メートル平泳ぎに出場。しかしながら木屋川内選手が38位、福岡選手が34位でいずれも予選落ちに終わった。
 女子自由形の吉田選手は200メートル自由形と400メートル自由形にエントリー。
 2日の400メートルは4分15秒50の好タイムをマークし予選2組2位、全体の6位に入り、同日午後の決勝に進出。決勝は100メートルを2位で通過するなど、積極的なレースを展開する。しかし、200メートル過ぎからはジリジリと後退し、7位でゴールした。
 翌日の3日の200メートルは前日の疲れが出たのか、予選2分04秒47で36位。残念ながら予選落ちとなった。
 日本選手権は、ロンドンオリンピックの切符がかかっていることが象徴するように、日本最高峰の大会である。並大抵の努力では出場することすらかなわない。その舞台に立った彼らにキャンパスで出会ったら、賞賛の言葉を贈ってほしい。