31日(日)、明治神宮球場で東京六大学野球の早慶戦第2試合目が行われた。義塾野球部は、きのうの勝者、早稲田大学(以下、早稲田)に勝ちたいところだが、タイムリーヒットを多く打たれ、W7-2Kで惨敗し、リーグ3位に終わった。

2回戦 : 31日(日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
W 0 1 1 0 3 0 0 0 2 7
K 0 1 0 0 0 0 1 0 0 2

義塾は先発に加嶋宏毅選手(商4)を起用。先発を任されるのは2014年の秋季リーグ・早慶戦以来である。

前季の早慶戦以来の先発となる加嶋宏毅選手

早稲田は1年・小島選手を起用した。選抜優勝投手の経歴を持ち、期待の新星として注目されている。

早稲田の期待の新星・小島選手

早稲田先制もすぐに義塾追いつく

2回表、早稲田の攻撃で早くも試合が動く。先頭の5番・石井選手が左中間を破る2ベースヒットを放つも、ファーストを守る5番・沓掛祥和選手(商3)が6番・道端選手の打った難しい打球をうまく処理し、2塁ランナーを刺すファインプレーを見せる。しかし、その後センター前ヒットと送りバントで2アウト2・3塁とすると、9番・小島選手が打った打球は高く跳ね上がり、セカンドへの内野安打に。先制点は早稲田がもぎとった。
 その裏、慶應の攻撃は先頭の4番・横尾俊建選手(総4)がフォアボールを選び出塁すると、沓掛選手がピッチャー強襲の内野安打で0アウト1・2塁の好機を作る。後続が倒れ2アウト1・2塁となるも、8番・小笠原知弘選手(環4)が1・2塁間を破るタイムリーヒットを放ち、同点とする。W1-K1
 

チャンスを掴んだ早稲田打線

試合が大きく動いたのは5回表、早稲田の攻撃。先頭打者の1番・重信選手がセンター前ヒットで出塁すると、3番・茂木選手の痛烈なレフトオーバー3ベースヒットにより帰還。続く4番、5番を連続フォアボールで出塁させ満塁とした。
 義塾はピッチャーを亀井倫太郎選手(商3)に交代して7番・中澤選手を迎えるも、ライト前ヒットによりさらに2得点を許す。後続を抑えることはできたが、正念場で大きな失点となった。W5-1K
 

義塾、北村祐樹選手がまたも活躍

7回裏、2アウト1・2塁で代打の9番・北村祐樹選手(商4)が打席に立つ。北村選手は昨日の第1試合でも、9回表の重要なチャンスに代打としてヒットを放ち、チャンスを広げた。

北村祐樹選手によるタイムリーヒット

小島選手の投じた3球目、外角のストレートを華麗な流し打ちでライト前に運ぶ。この際に2塁ランナーが帰還。きのうに続き、チャンスを広げることに成功する。惜しくも後続は抑えられたが、終盤になって貴重な1点を奪い返す。W5-2K
 

投手に加藤拓也選手を再起用するも傷口を広げる結果に

8回表、最終回の攻撃を前になんとか早稲田を抑えたい義塾は、きのう先発として7回127球を投げ抜いた加藤拓也選手(法3)を抑えとして登板させる。8回表は出塁を許すも、無失点で抑えきった。
 しかし、9回表、さらに失点を許してしまう。本日2打数2安打(1フォアボール)の1番・重信選手に再びライト前ヒットを許すと、盗塁及び3番・茂木選手の2ベースヒットにより帰還。4番・丸子選手のセカンドゴロの間に2塁にいた茂木選手が3塁に進塁すると、加藤拓選手のワイルドピッチにより帰還。最終攻撃回を前に、駄目押しの2失点となった。
 9回裏、義塾は先頭打者に代わって5番・代打原田直道選手(商4)がレフト前のヒットで出塁し、続いて6番・照屋塁選手(環2)への代打山口翔大選手(環3)がセンターへの大きいフライを放つも、キャッチされてしまう。続く7番・重田清一選手(環3)がショートに打つが、ダブルプレーで3アウトとなり試合が終了、義塾は見せ場をつくることができず敗北した。W7-2K
 

優勝は早稲田に 来季に期待

きょうの試合で義塾は早稲田に力及ばず、連敗した。これにより、2015年度東京六大学野球春季リーグは早稲田の優勝、義塾は3位で幕を閉じた。
 なお、あす6月1日(月)の授業は平常通り行われる。来季こそ早稲田への雪辱を果たすとともに、悲願の優勝をつかみ取りたい。