22日(木)、かまぼこハウスで、大手ポータルサイトYahoo! JAPANを運営するヤフー株式会社のSFC生限定少人数セミナーが行われた。2017年卒を対象に、社風や技術に関する講義のほか、座談会も行われ、ウェブサービスの開発環境について率直な疑問や意見が飛び交った。

多彩なSFC生8名が参加 私服で終始なごやかな雰囲気

主催は「逆求人フェスティバル」を運営する株式会社ジースタイラス。ヤフーのピープル・デベロップメント統括本部人財開発本部人財採用部部長の金谷俊樹さんが講義した。参加者は、学部3年生から修士1年生までの8名で、就職活動をこれから始める学生や、ヤフーの面接を控えている学生など、さまざまだ。研究内容も、モンテッソーリ教育からピクトグラムのデザインと幅広い。セミナーは、全員私服で、温かい雰囲気で行われた。

セミナーは和やかな雰囲気で進んだ。

セミナーは和やかな雰囲気で進んだ。

自分の価値観に合う企業を選ぶべき

金谷さんの講義では、自己分析の大切さが強調された。伝統的な就活では、自分が打ち込んでいるものに対して、なぜ打ち込めるのか、難所をいかに乗り越えたのか、という背景を含めた自己分析が欠かせない。その上で、企業ごとにキャリアプランを考えるのではなく、自分自身の価値観を明確にし、そのキャリアビジョンが実現できる企業を選ぶべきだと訴えた。

座談会では、ヤフーの社風や仕事環境に関する質問が多くあがった。特に関心が集まったのは部署異動の柔軟さだ。ヤフーでは「1on1」と呼ばれる上司と一対一の面談が毎週30分あり、目標設定と振り返りが行われている。上司が社員自身の強みややりたいことを把握することで、自主的な部署異動が可能となっている。実際、人事を扱う金谷さんの部署では、約半数が自分で手を挙げて異動してきたという。

技術的な話題でも盛り上がった。ヤフーのあらゆるサービスはアプリファーストで開発されている。ユーザーにとってはブラウザよりもアプリの方が利用しやすく、企業にとっては広告がブロックされないなどの利点があるからだ。もちろん、今後の動向によってはブラウザ重視になることもあり得るという。

SFC生の多角的な問題解決姿勢を評価

人事という仕事についても踏み込んで話された。SFCには多くの秋入学生(9月入学生)が存在するが、ヤフーは現時点では秋採用を行っていない。一般的な企業でも秋採用を導入している企業は少なく、学生も4月に入社すると考えている人が多いからだ。ただ今後の学生の動きが変われば柔軟に考えてく必要がある。

今回のセミナーをSFCで開催した理由について金谷さんは「君たちの先輩が入社をし、多くの人が活躍をしているため、開催することにした」と明かす。SFC生に対しては、狭い専門領域にこだわることなく、さまざまな分野を組み合わせて問題を解決しようとする姿勢がヤフーでの働き方とマッチしている。

このように学生と社員がフラットな関係性で語り合えるセミナーは非常に斬新な取り組みだ。少人数だからこそ、互いの顔を見ながら率直かつ深い意見交換ができていたように感じた。企業側が学生を訪ねてキャンパスに来て、学生と企業をマッチさせる就活スタイルとして注目が集まっていくだろう。

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