筆者はつい最近まで、「危機管理」という言葉とは無縁の生活を送っているものだと錯覚していたが、その認識を完全に覆すような事件に遭遇した。この機会に読者の皆様にも、危機管理の重要性について注意を喚起したい。26日(火)21時ごろ、国道467号線沿いのファミリーレストラン「濱町」(湘南台7丁目)の駐車場で、あるSFC CLIP編集部員の車とその隣の車の後部ガラスが割られ、それぞれの車から、車内に置いてあったバッグが盗まれた。いわゆる車上荒らしである。


 被害を受けた2台の車からは指紋が検出されなかった(1台からは手袋痕を検出)ことから、いわゆる「プロ」の犯行によるものとみられる。そのため、過去の犯罪履歴から捜査を行うことは難しいという。
  加えて、盗まれたバッグにはラップトップPCが入っていたため、被害がさらに大きくなった。   
 この事件から、私たちは大きく2つのことを学ぶことが出来るのではないだろうか。
 1.防犯上の問題
 非常に基本的なことだが、車外から見える位置に荷物を置かないようにしたい。
アメリカ生活経験の長い別のSFC CLIP編集部員によると、アメリカでは車上荒らしは日常茶飯事で、デパートの駐車場に車外からバッグが見える状態で駐車し、買い物から戻ってくると、バッグだけではなくタイヤやエンジンのパーツ、ボンネット、ステレオなどがすべて持ち去られていたという例もあったという。
 2.データ保存の問題
 今回は不幸にもPCが盗難の被害に遭った。盗難保険に加入していた場合、PC本体に対する補償はある程度なされるが、PCのデータ(知的財産)を保険で補償することは出来ない。FDにコピーする、CD-Rに焼くなどして、こまめなバックアップを心がけたい。
 試験・レポートシーズンが近づき、何かと注意散漫になりがちな時期だが、盗難にはくれぐれも注意されたい。