21日(金)から、SFCの研究発表会「SFC Open Research Forum 2001」が行われている。
 村井純SFC研究所所長は記者会見で、社会への貢献のためには産学官の共同研究が重要であることを強調し、海外からの研究員受け入れも積極的に進めていくことを明らかにした。
 さらに村井氏は、SFC CLIPの取材に対し「新しい研究体制や研究棟をお披露目し盛況だった昨年に対し、今年はさらに一歩踏み込み、本質的な研究発表をすることができた。SFCは設立以来、総合政策学部・環境情報学部の両立を目指してきたが、清水(浩)先生の電気自動車のように、今年はその理想の姿を実現することができた。来年以降も、来場者の方に来てもらえるような工夫をこらしていきたい」と述べた。
 1日目の日の21日は天候に恵まれなかったが、来場者は展示発表に熱心に見入っていた。2日目で最終日の22日は、受験生向けのオープンキャンパスとあわせて開催予定。

【清水研】 電気自動車「KAZ」と「自動運転車」試乗会を実施

21日(金)から、SFCの研究発表会「SFC Open Research Forum 2001」が行われている。
 村井純SFC研究所所長は記者会見で、社会への貢献のためには産学官の共同研究が重要であることを強調し、海外からの研究員受け入れも積極的に進めていくことを明らかにした。
 さらに村井氏は、SFC CLIPの取材に対し「新しい研究体制や研究棟をお披露目し盛況だった昨年に対し、今年はさらに一歩踏み込み、本質的な研究発表をすることができた。SFCは設立以来、総合政策学部・環境情報学部の両立を目指してきたが、清水(浩)先生の電気自動車のように、今年はその理想の姿を実現することができた。来年以降も、来場者の方に来てもらえるような工夫をこらしていきたい」と述べた。
 1日目の日の21日は天候に恵まれなかったが、来場者は展示発表に熱心に見入っていた。2日目で最終日の22日は、受験生向けのオープンキャンパスとあわせて開催予定。

【看護】 高齢者擬似体験コーナーと見学看護医療学部見学ツアーを実施

今年新設された看護医療学部では、「高齢者疑似体験コーナー」と「看護医療学部見学ツアー」が行われた。
  「高齢者疑似体験コーナー」では、来場者がスタッフに手伝ってもらいながら、高齢者疑似体験セット(耳栓・手袋・手指と肘、膝の関節のサポーター・両足、両手に重り・ゴーグル・杖)を装着し、実際に湯船の中に入ったり、ベットに寝て起き上がったり、階段の上り下りや自助具での鍵の開け閉めなどを体験した。10人あまりが常に会場に集まっていた。
 SFC CLIPの記者も自ら体験コースに参加。特にゴーグルをつけての階段の上り下りは大変で、係員も「白内障の患者の視界は狭く、自分の足元さえ見ることが難しいんです。階段の幅の狭いと危険ですが、広くするためには十分な家の広さがないとできないんですよね。」と話していた。
 
 来場者はアンケートに熱心に答えながら、「駅のホームの黄色い線は危険を知らせるための表示としてに使われているけれど、実は見えづらんだなと感じました。」(白内障の人が色がどんなふうに見えるかを体験した社会人)、「こんなに不自由だとは今まで思っていませんでした。高齢者の立場に立っていなかったと技術者の立場から実感し、今後、共同で研究をしていきたいと思っています。」(高齢者向けの階段上り下りリフトの開発をしている松下電光の方)など、意外に大変で、やってみないとわからないんだな、と口々に感想を述べていた。
 責任者である看護医療学部の金子教授は、「高齢化社会になると言われている 中、高齢者がどのような身体的苦痛を感じているかを、より多くの人に実際に体験して理解して欲しい。人それぞれにあった環境の作り方、サポートや介護の仕方を考えてもらえたらと思う。」と今回の体験コーナーの目的を話し、参加者のサポートに熱心に取り組んでいた。
 見学ツアーは、1~3人の来場者につき1人の看護医療学部の教員がつきっきりで担当。
 看護医療学部が看護の対象にしているのは人が生まれた瞬間から死ぬまでだそうで、それぞれの対象の発達段階に合わせて看護することが大切だと説明を加えながら、元看護婦のスタッフは実習室を案内していた。実際、学生は赤ん坊のオムツ替えをしたり、お風呂に入らせたりと、実習を行っており、秋学期からは実際に慶応病院や介護ホームなど、医療の現場で実習を行う予定だそうだ。
 明日はオープンキャンパスが中心。「高齢者体験ツアー」は実施されないが、「見学ツアー」は行なうそうなので、参加してみるとよいだろう。

【W3C】 W3Cが講演会「Semantic WebとW3Cの概要」

Web言語の標準化などを行っている国際産業コンソーシアム"W3C(World Wide Web Consortium)"に所属する萩野達也環境情報学部教授、石川雅康政策・メディア研究科助手、北川和裕政策・メディア研究科助教授が相次いで講演を行った。
 ・次世代Webといわれる「Semantic Web」では、メタデータ空間を埋め込むことで機械自身が文書内容を判断し、より高度なデータ処理を自動で行うことができる。
 ・HTMLの後継とされるXHTMLはXMLに準拠しており、拡張やサブセット定義が可能である。
 などの現状について説明を行った上で、W3Cでは携帯電話、TVなどからのWEBアクセスを容易にするための仕様も作成している旨、今後の見通しを示した。その上で「さまざまな仕様を組みあわせて、新しいサービスを生み出すことが重要」と、インターネットとリアル社会との結びつきについてまとめた。

【パネルディスカッション】 ブロードバンドをテーマにパネルセッション

「ブロードバンドが21世紀の生活を変えるのか」と題したパネルディスセッションが行われ、SFC教員と映画「ジュラシックパーク」のCGを手掛けたマークディッペ監督もゲストに交え、熱い議論を交わした。セッションでは、マークディッベ氏による「アリナミンV」のCMなども上映された。
 熊坂賢次環境情報学部長は「プチ家出」など社会問題に触れ、家族間での絆の変化を指摘。福井弘道総合政策学部教授は空間情報を利用した電子地球儀、渡邊朗子政策・メディア研究科専任講師は海外大学との遠隔コラボレーション実験の研究報告をしたほか、大岩元環境情報学部教授はインターフェースへの取り組みやアマチュア育成などが急がれる旨を述べた。
 コーディネータの稲蔭正彦環境情報学部教授は「ブロードバンド時代には新しいリアリティが生み出され、今後はさらに人間の感性が問われていくだろう」とまとめた。

【お知らせ】 ORF会場ナビ”ORF COMPASS”、22日もサービス実施

SFCの研究発表会"Open Research Forum(ORF)"で、中島洋研究室のプロジェクト「SFC CLIP」と「S-POSS」が共同で来場者向けの展示ナビゲーションシステム「ORF COMPASS」を運用しています。明日のORF最終日も、サービス(携帯電話へのメール配信及びκ、ι、ο、ν(ドコモハウス)の各端末からの情報提供及びメール配信サービス登録)を行っていますので、ぜひご利用ください。
 21日のORF COMPASSは企業の方々を中心に、来場者約80人に会場内の情報をメールで配信しました。全配信数は55通におよびました。一部、こちらの不手際で同じ告知メールが2度配信されてしまうなど、ご利用者の方々には大変ご迷惑をおかけいたしました。全研究プロジェクトの情報を入手するように登録いただくと55通のメールが携帯電話に配信されることになり、一部の登録者の方々からは、頻繁に受信し過ぎるという点も指摘されました。明日のORF COMPASSで全研究プロジェクトの情報をメールで配信することを希望する方は登録の際、携帯電話のアドレスではなく一般メールのアドレスをご指定ください。携帯電話に配信を希望される場合は全選択ではなく個別に5つぐらいの興味あるプロジェクトを選択し、登録することをおすすめいたします。
 SFC CLIP編集部・S-POSS