10日(金)剣道場で、体育の科目のひとつである「ヒューマンコミニケーション」の授業を受けていた学生が約2メートルの高さから落下し、腰の骨を骨折するという事故が起きた。全治2ヶ月のケガをした学生は現在慶應義塾大学病院(東京都新宿区信濃町)に入院中。SFC体育の授業で、全治1ヶ月以上の事故は初めて。


 事故が発生した10日の「ヒューマンコミュニケーション」の授業は、雨天のため、当初の予定から剣道場での授業に変更され、5-6人のグループに分かれて積み木を飛び越えるなどの課題をこなしていく「アスレチックアドベンチャー」というゲームが行われていた。
 事故が起きたのは約2メートルの「はり」を壁に見立て、おんぶやおみこし、肩車などをして飛び越える課題をこなしている時。負傷した学生は、グループの協力で「はり」に登ったが、ゲームのルール上降りる時は一人で降りなければならなく、「はり」から飛び降りた所、腰を強打した。落下後、学生は立ち上がることができなかったが、しばらくして歩けるようになったため、次の授業にも出席した。しかし、帰宅後再び痛みが悪化したため、湘南第一病院で受診したところ「第二第三腰椎圧迫骨折」と診断され、入院した。その後15日(水)に、慶應病院に転院している。
 「ヒューマンコミニケーション」の担当教員は「状況がよくわからない上、今は複雑な思いなので、この事故についてはしばらく口を閉ざしたい」とコメントする一方、事務室は「この学生がこの事故によって不利益を被ることがないよう、最善の策をとるように柔軟に対応していく」としている。負傷した学生の春学期の授業単位について対応策が検討されているほか、体育の授業内容についても体育教員内で再検討が行われたという。
 なお、各回の授業内容は、体育のホームページ上に公開されているシラバスで確認できる。
 事務室では学生に対する相談窓口を開いている。[email protected]
 SFC CLIPでは、詳細が判明次第、続報を掲載予定。