第5回では、今月19日にアカペラグループ"AJI"でメジャーデビューを果たした文治城さん(総4)にお話を伺った。SFCではアカペラサークルKOEに所属し、 2年次に代表を務め、コンサートも企画した経験がある。歌だけでなく多岐にわたる視点から物事を見る目が備わっている文さんは、周りにいる人を自然と“文WORLD”に引き込む力を持つ。そんなユーモア―な人柄の文さんに、デビューした今の気持ち、またその基盤となったSFCの生活語ってもらった。


文治城文治城さん(総4)

相手の心を開く手段として僕には歌があるかな

僕は結構自分から人に話しかけるのが苦手だったんですよ。今はそうでもないかな。ライブだと、初めて会うにも関わらず、自分の歌を聞いてくれた人が表情を変えて話しかけてくれるんですよ。だから僕にとって歌は相手の心を開く手段じゃないかなと思います。

いつごろから歌を歌っていらっしゃるんですか?

母親も歌が好きで、台所などでよく歌っていたので、小さいころから真似をして一緒に歌っていましたね。小学校6年生の頃に、全国の小学4年生から中学3 年生までを集めた合唱の場があって、それに参加してから歌をまじめに歌いはじめました。それからカラオケに行ったり、中高とバンドを組んでボーカル兼ギターをやっていました。

大学に入っても歌を歌っていこうと決めていたんですか?

入学式の時は勉強を頑張ろうと思っていたんですが、入学して3日目にラムダ前で新歓のストリートライブをやっているのを見て、まあ歌っている女性がきれいだというのもあったり(笑)みんなの歌に感動して、KOEに入りました。

アカペラサークルKOEは文さんにとってデビューする基盤となった場所のひとつであると思いますが、そのKOEがあるSFCに入ろうと思ったのはなぜですか?

高校卒業前にどこかでSFCの紹介を見て、SFCって理念がしっかりしていて、それを宣伝しているじゃないですか。その部分にはまってオープンキャンパスなどに来つつ、英語と小論文の一般入試で入りました。

第二次基地局=SFC=

SFCでの活動についてお聞かせください。

サークルを主にやっていましたね。一年生の頃から声が大きい方だったから先輩にはかわいがってもらっていたのもあったり、KOEの年2回コンサートのうち、夏のコンサート、一年生は出場できないという決まりが当時はあったのですが、ゴスペルのリードみたいなのをやらせてもらったり。冬は全部で15グループが出場する中、4グループくらい掛け持ちで出たりしていましたね。二年生の時にはKOEの代表をやりました。

KOEでの活動が今の文さんにどのように生かされていますか?

歌をずっと歌い続けてきたことは、もちろんなんですけど。その他にコンサートを作る方にも携わったので、その経験は今生かされていると思いますね。たぶんアーティストとして前に立つ人も、プロデューサー的視点を持っていないといけないと思うんです。照明などライブを作る総合的な要素にいつも意識をむける際、KOEでの経験が役に立ちますよね。あとはKOEのストリートライブでずっと歌ってきた分、人前で歌うことは全然臆せず慣れているっていうのも良い点かな。

文さんにとってSFCとはどういうところですか?

SFCは僕にとって「第二次基地局」ですね。どっかを目指して発信しているという意味です。第一次基地局は実家なんですけど。
 実家から出てきてこっちで頑張ろうと思えたのは、これだけ環境の良いSFCにいたからと思うんですよ。自分の性格的に結構わがままで、すぐに弱っちゃうんで。もし東京に住んでいたらつぶれていたんじゃないかなと思います。

僕ってSFC生としてどうなんだろう

KOEに入ってから、あまり勉強に関してまじめな方じゃなかったので、SFC生として僕ってどうなんだろうって今さら思いますよ。ふー。(タメイキ)

今までとったSFCの授業で楽しかったのはありましたか?

ひとつは研究会ですね。今はいらっしゃらないけど鈴木寛先生の研究会に、1年半いました。あの先生の授業やゼミは「目からうろこ」におもしろかったですね。先生も歌を歌ったり、劇団をやっていたみたいで、それも関係したかもしれない。すごく授業を見ていて面白かったですね。

鈴木寛先生の研究会ではどういうことをやられていたんですか?

最初はインターネットや次世代ITに関する討論会の運営を手伝ったり、勉強会に出かけてたりしていました。3年の冬には、研究会の授業で学んだことを生かしてプロジェクトを自分でやるように言われたので、イベントの企画・運営をやりましたね。勉強したこととアカペラを絡めて、アカペラをやる関東の大学生を集めたイベントをやろうと。結構上手くいって、お台場のフリースペースに一万人くらい集まりましたね。そのイベントは今年第4回目で、1・2回目を僕がやって、ちゃんと引き継がれてるみたいです。
 その時期、AJIに入りたてで並行して大変だったし、さらに残留もしまくってましたね。MAC部屋の机の下で寝たりしましたよ。(笑) 

「君がいいなー」からはじまり、今の僕がある。

今のグループAJI、結成のいきさつは何ですか?。

僕はAJIでは新参者なんです。僕は2年前に、SFCの先輩で今活躍していらっしゃるゴスペラーズの北山さんの紹介がきっかけでAJIに入ることになったんですね。詳しく言うと、北山さんが今のAJIのリーダーと一緒に歌っていたことがあって、その時たまたま「今日もちょっと練習するんだけど、一人足りないから、文来る?」って誘われて練習に行ったんです。そこでリーダーに出会って、その日の夜に電話で、「今プロを目指してやっていくんだけど、君がいいなー。一緒にやらないか」なんて言われて。それがきっかけで、僕はAJIに入りました。AJI自体の結成は僕がまだ浪人生だった5年前です。早稲田大学のアカペラサークルSCSの新入生たち男5人で最初結成されてました。当初名前は"AJI"ではなく、たばこの宣伝文句から「がつんとくる味」だったみたいです。その後一回目のメンバー交代で「がつんときた味」になり、二回目のメンバー交代で僕が入った時、前の部分は消してくださいといい、"AJI"になったんです。

AJIのコンセプトはなんですか?

より正確な音楽を作っていくのもいいけど、もっと感情を素直に出したり、ただ思いっきり楽しく歌うだけでもいいんじゃないかと考えた、のんきな人たちが集まったのがAJIだと聞いてます。僕も伝え聞いた話なんだけど、アカペラサークルの中で音楽に対する知識先行型のグループがどんどん生まれたときがあったんだって。でも、そういう「おれは音楽を知ってるぞ」的な人たちがやっている音楽は全然体に響いていなくて、気持ちが伝わっていなかった。だから、「それでいいのかっ!」と"AJI"の初期メンバーが考えたんですね。「楽しく歌う」っていうのを追求して5人がばらばらに、好きな風に歌っているのに、いつの間にか主張の強くなった5人の声がぴたっと合わさって、その時にすごく純粋なものが生まれることがあるんです。それはもちろん、声や気持ちだけじゃなくて、音楽性やアレンジの力も大きいんですけどね。今その両方が融合してAJI(味)なりのセンスというちょっと都合がいい名前なんですけど(笑)

デビューのきっかけをお聞かせ下さい。

僕がAJIに入るちょうど1ヶ月くらい前にSONY MUSICの新人発掘オーディションで、優勝したらしいですよ。それもあってかもしれないんですけど、ストリートライブをやっていく中で、今のSONY MUSIC EPIC RECORDSの制作部長さんが、声をかけてくださって、僕が入った数ヶ月後にEPICさんのもとでデビューを目指すことになったんです。

卒業してからも歌を続けるというのは、いつ頃決めたことなんですか?

最初は歌でずっとやっていく気は無くて就職しようと思っていました。でも、周りが就職を決めていく中で、よく考えてみると彼らに比べて僕はあまり頑張っていなかったかな、と思いはじめて。それで、これは歌しかないんじゃないかと思ったのかな。
歌以外に、何かもっと可能性があるんじゃないかということを考えた時期もありました。今は、どこにいても変わらないだろうなって思ってきてます。何か作るのが好きだったり、人を喜ばせたいという気持ちを常に持っていることは、どこにいても変わらないんじゃないかなと思うからです。サラリーマンになってもたぶん同じだと思うんで。そういう意味でいずれサラリーマンになってもいいんじゃないかと思いますよ(笑)

体の響きで調子がわかる

歌を歌うときに心がけていることはありますか?

最近は発声に気をつけているんですよ。アカペラは4年以上やっていますが、最近ようやくその発声の大事さに気が付いてきましたね。アカペラっていうのはメンバー全員が休憩なく歌うんですね。その中で、絶対主張しないといけないフレーズもあれば、抑えなければいけないフレーズもある。この抑えなければいけないフレーズが実は結構大変で、バランス・ボリューム的に弱くはしても、ぶれちゃだめなんですよ。お腹全体を使って、小さい声を集中して出す。主張するところとしないところの山谷を、最近ようやく繋げて歌えるようになってきたところです。あと、ピッチというんですが音程の正確さや声の大きさなど色々気をつけるところもあったりして。まぁ最近は発声を一番心がけていますね。

体力づくりもされていますか?

してますよ~。体育館に行って自転車をこいだり、走ったり。腹筋背筋も週一で続けてやっていて、そのおかげで発声が安定してきたのもありますね。

腹筋だけでなく、背筋も大事なんですか?

背筋も大事ですね。お腹を入れ物と考えたら、前だけじゃなく横にも、全体を膨らます必要があるんです。背筋を鍛えるのは、むしろ腹筋よりも大事かもしれない。
調子が良いと、体のどこが震えて響くのかもわかります。喉は声を出せばいつでも震えるけど、調子よくなってくるとその振動がどんどん下がってくるんです。普通の状態だと胸の辺りが響くんですが、お腹まで響くのがわかるとき、調子が全開で最高の時ですね。でも、そうやって調子が自分でわかると逆にブルーな日も多いというか(笑)

それはつまり?

その日の調子を自分のベストな時と比べてしまうんです。「今日はあれぐらいじゃなかったな」なんて思ったりして、落ち込む。「もっといいものを」なんて、その分欲が出てくるんですよね。

「こっちを見てる」って思うのはすごく快感!!

ストリートライブの良さって、なんでしょう。

お客さんの反応を生で感じられるところですね。歌っている時の自分の表情なんかが聞いてくれる人たちに影響を与えるのを、ストリートライブを通じて自覚しましたね。その場に残って聞いていってくれるってことはすなわち気持ちがこっちにきてるってことで。
AJIはストリートライブからスタートしたので、そこで出会った人達を大切にして、彼らのリクエストにも答えながら、今後もやっていこうという話になってます。

ストリートライブをやって着々とファンがついてきたことで、今回のデビューにもつながったと思いますが、その鍵は何だと思われますか?

それは、AJIが手作りCDを一年半前くらいに作ったからですかね。パソコンでCD-Rに焼いたのを、ストリートライブでずっと売り続けたんですね。CD はずっと残るものだし、買ってくれた人がどんどん他に宣伝する手段でもあると思うんです。CDを売り出した頃から、急にライブハウスでのライブや次のストリートライブに、どんどん人が来るようになっていったんですよ。そういう点でキーかな、と。
結局それは1年間ほどで4000枚売れたんですが、そういうものを作れたっていうのも、SFC生ぽいといえばぽいかもしれないですね。

そのような知識は以前から持っていたんですか?

そういうことをやろうという中で勉強していきましたね。最初は何も知らずに生で歌っていたのを、色々いじりながらより良いものを作るためには何が必要か勉強していった感じだったですね。
KOEの先輩の中にも結構そういうのが好きだったりAVコンサルタントの人がいて、彼らの協力は結構大きかったと思いますね。

「オレが第一発見者」みたいな」

メジャーデビューしたことに関してどうお考えですか?

メジャーデビューすることでこれまでと違ってくる点は、メディアですね。今後TVやラジオに露出していく中で、今までと違った考えも必要になると思います。
もちろん不安もありますよ。でも楽観的に捉てる部分もあって、それは商品化されていくってことなんですよね。今まで5人で歌ってきて、それぞれが自分達の歌に感動してきた瞬間が何度もありました。それが自分達の自信にもつながったというのもあります。これからは、その気持ちが世の中の人にコピーされていく。「あの感動をもしかして一般のリスナーも持つのかな。でも、オレが第一発見者だ」みたいな楽しみ?(笑)
僕は、すごくAJIの歌が好きなんですね。自分自身が培ってきたものだけじゃなく、メンバー5人がそれぞれ歌に関してとか、色々なことを知っていて、毎日が勉強になる。そんな中で僕が感じたことと似たようなことを、一般のお客さんにもAJIの曲の中で感じて発見してもらえるんじゃないかと思うと、それはすごく楽しみです。

不安とはどういう点でですか?

自分の歌声に、まだそんなに自信があるわけじゃないので。今後色々な音楽業界の人たちと比較されていく中で、競争して結果を残さなければ明日にでも消えてしまう。そんな世界で、自分やグループの歌声が世の中にどのくらい通用するかはもちろん不安です。でも、自分の感覚が世の中とそんなにずれてないだろうなという自信もある。例えば、レコーディングをしている時に自分が納得のいかないものであれば、世の中に通用しないことになるんだろうし、そういう意味では客観的に見れてはいますね。

今後目指すアカペラはどういうものですか?

本当に歌心をもった5人が集まったときに、そこにしかないものを作りたい。今はアカペラブームなんですけど、5人6人とメンバーがいるわりには結構縮小しているような気がするんだよね。音がちっちゃくまとまっている気がするんだよね。それってカラオケ的なイメージでやっているからというのが結構ある気がして、リード以外の他の人たちが気持ち的に後ろにひいちゃっているからじゃないかと思うのね。そうじゃなくて、5人いるんだから5人とも出して、一つのでっかいものを作ろう!そういうアカペラにしたいですね。

ライバルはいますか?

ゴスペラ―ズですね。今熱いじゃないですか、昔から熱かったけど。ブレークする前から仲良くさせてもらっていたんですが、歌に対する思いはすごく熱くて、すごく尊敬してきました。アカペラだけにこだわらず、それ以外の曲も全員がやろうとしているという面ではAJIと同じだし、そういう意味でライバルかな。

これは人に言ったことないけど・・

文さんはギターの他になにか楽器をやられていたんですか?

なんかやっていたという程ではないんだけど、ピアノを高校1年から2年間やっていましたよ。めずらしいでしょ。なんではじめたかというと実は、中3くらいから声楽を習いにいっていて、そこの教室で時間がいつもあったので、ピアノを触っているうちに、「ピアノも教えてあげようか」言われてはじめたんです。これは人に言ったことはないんだけどね。声楽のこともピアノのことも。
ピアノはただ触るのが好きだってかんじかな、うまくはないけどね。

ピアノをやっているとギターで曲を作るよりも幅が増えそうですがいかがですか?

そうだね、ギターだとどうしてもコードを作ってそこに歌をのせてみるけど、ピアノは一音一音しかないわけだから、選んでいく中で絶対に一つ一つの音の響きを気にして作ることになるから、それはおもしろいなと思うね。

今までピアノで作った曲はありますか?

俺が作っている曲はほとんどピアノなんですよ。

文さんが作詞、作曲した曲はAJIの曲になっているんですか?

いやー、まだAJIの曲ではないんですよね。近々いやー、いずれはシングルに・・とか思っているんですけど。

作詞、作曲のどういうところが好きですか?

自分の思いを形に出来るというのは楽しいと思いますね。

KOEではご自身が作曲した曲を歌ったことはあるんですか?

すごく稚拙なレベルのものであれば、一年の時とかにやったんですけど、それはとても(苦笑)若さのたまものというか、よくあんなのをやったというか。僕が一年生の時の四年生が卒業される時の卒業記念コンサートでやったりしたかな。非常にうちわなところでやってきました。

RING恒例の質問

SFCの中で注目の人はいますか?

学食の清美さん。食堂のノースウィングの方で、レジをやっていたり食事をよそってくれる人なんですけど、何が注目かって学食でイベントをするときには、話を聞いてくれる。七夕祭や秋祭で出し物をするときは、生協や学食の方にお世話になることが多いですよね。そういうときに話を聞いてくれる存在だから。デビューのことも、報告に行きましたよ。

SFC生に向けて一言

色々な人が知り合いあいにいるから、ちょっと怖いな。「AJIをよろしくお願いします」ということくらいですかねー・・・
まぁ一つ言えるのは、SFC生って良いってことかな。外に出て活動するようになったからわかったのかもしれませんが、サークルやゼミでイベントをする時、人と一緒に何かをしている時ってSFC生の場合みんなが能動的というか積極的で、人の話をきちんと聞いているし、まとめていく手段を知っているじゃないですか。そういうのは、結構他の大学生には無い部分かもしれない。SFC生すごい!って思いますね。

おまけ:文治城プロフィール特集

文治城
趣味はなんですか?

電車の中での暇つぶしみたいな感じでいくつかあるかな。自宅から渋谷方面などに行くのに、一時間半はかかるんですよ。そんな中で、趣味といっていいのかわからないですけど最近やるのが、揺れている中で立ってバランスをとること。つり革を持たずに内股に力を入れてふんばるんです。結構やっていると楽しいですよ。30分ほどで10駅以上は通過しますよね、それくらいの長さの間ずっとやっていると、さすがに楽しくなってくるよ。こけそうだったら踊っているふりをして<文さんは立って我々にバランスをとるポーズを披露してくれた>・・・アホですね(爆笑)
あとは携帯ゲーム。僕はドコモなんですけど、メンバーにAUがいて、AUのCAVEMANというゲームがすごくおもしろいんですよ。放物線を描いて点が落ちていくというだけなんですが、下のボタンを押すと浮力がついて浮くんですね。障害物をよけながら飛ぶのを繰り返す、というそれだけのゲームなんだけど (笑)

昔からゲームは好きだったんですか?

いや、小中はサッカー、高校ではバスケの部活をやってましたから。小学校の時はゲーム好きだったけど、中高大は全然やってないかな。その携帯ゲームとかも最初ひいてましたね。でも、やっていて残る点数が2000点を超えたあたりから、メンバーと熾烈なバトルになって。「俺2238点だー」「あっ俺2283 点」なんて言いながらやってると、楽しくなってきました。(笑)
□好きなもの:お母さんの作るカレー
□好きなグル―プ:BOYZ Ⅱ MEN・TAKE 6・ゴスペラ―ズ・*NSYNC
□履修している授業:音楽理論 
□座右の銘:六中観の中の、「忙中閑あり」と「意中人あり」
【編集部から】
 その日、文さんは、所属しているアカペラサークルKOEに顔を出した後、我々取材班のインタビューにラウンジで応じてくれた。インタビューしている我々取材班もつい話に入りこんでしまい、次の質問を忘れてしまうほど、人を魅了する力を自然に持ちあわせている文さん。彼から出る言葉は、玉手箱から何が出てくるかもわからないような期待と驚きを与えてくれた。文さんのユーモラスで明るい性格を持ち、自分の感情をストレートに表現するその人柄からは、自分が楽しんでいるものをまわりの人々にも伝えたいという気持ちが溢れ出しているように思えた。文さんご自身が作詞・作曲した曲の聞ける日を、楽しみにしたい。