前回に引き続き、今週も中国語海外研修の特集です。前回は上海での研修に参加した学生の感想でしたが、今週は、北京大学での研修に参加した学生からの感想です。研修自体の感想だけではなく、寮での生活や食事についても述べられていため、説明会では聞くことのできない、生の声を聞くことができます。参加を考えている人・中国語に興味のある人はぜひ参考にしてください。

◆ 参加者の感想1

1. 全体の感想
 私は北京研修に参加したのですが、「感想は?」と言われれば「とにかく楽しかった!」に尽きます。授業は朝の8時から、と普段では考えられないほど早いのですが、先生がとてもいい方だったので授業もすごく楽しかったです。また、午後は自由時間だったので、京劇を見たり万里の頂上に登ったり、おいしい中華料理を食べに行ったりと、中国の生活を隅から隅まで堪能することができました。個人旅行では決して味わえないような、中国の文化を深く体感できたところが良かったです。
2. 研修で得たもの
 まずは友人。そして中国語での日常会話の知識ですね。特に中華料理の名前は、沢山食べた分だけ覚えることができました!
 この研修旅行において1ヶ月間の集団生活を送ることで、インテンシブ外国語のクラスではあまり仲良くなれなかった人とも、すごく仲良くなることができました。また、一時的に中国語をスラスラと聞き取れるようになって、自分でも驚いてしまうほどでした。1ヶ月で帰ってしまったのでその後は元に戻ってしまったのですが、研修の威力を感じましたよ。継続していれば喋れる日も間近だったと思います!
 さらに、希望者は朝の6時半から太極拳の授業を受けることができます。本場の太極拳を習える絶好のチャンスだと思い、毎朝寒い中通って習得しました。
3. 小話
 初めてレストランに行った時はメニューが全く読めなかったので、みんな適当に頼んでいました。ある友人なんかは、適当に頼んでみたところナマコのようなものが丸ごと出てきたという話でした!
 でも、せっかく本場の中華料理が味わえるというのに、綱渡りのようなオーダーを繰り返すばかりでは悔しいので、毎回食事の度にメニューを1つか2つ覚えて帰り、寮で夜な夜な辞書をひきまくって覚えました。そのおかげで、研修の終盤では「メニューは私に聞け!」という感じでしたよ。
 また困ったことと言えば、北京は標準語のはずなのにやらた巻き舌で、聞き取れなかったり通じなかったりしたことです。街へ遊びに行った帰りにタクシーを拾ったところ、運転手さんに言葉が通じず非常に困りました。
4. 改善点
 研修の途中に企画されていた2泊3日の旅行には全員の参加が義務づけられていましたが、その頃はちょうど私たちにとっては非常に辛い時期だったので、選択できるようにして欲しかったです。
5. その他、コメントなど
 毎晩一生懸命名前を覚えた北京料理についてです!甘いものが好きな方に特におススメなのが、「ばーすーしゃんじゃお」。バナナを揚げたものに飴がかかっていて、本当においしいです。実はこれ、北京の風土料理のようで、他ではあまり食べられないと思います!研修に参加した際にはぜひ、試してみて下さい。

◆ 参加者の感想2

1. 全体の感想
 みんなとの寮生活はまるで修学旅行に来たような気分で、本当に楽しかったです。個人的な意見としては、純粋に中国語の能力を向上させたいのであれば1人で行く方がためになると思いますが、語学能力だけではなくそれ以上に沢山のものを得ることができたので、参加して良かったと心から思っています。
2. 研修で得たもの
 研修期間は1ヶ月もあったので、聞き取り能力は確実に向上しました。また、友人・知人が増えました。さらに、毎日麻婆豆腐を食べ続けたせいで体重が4キロ増えてしまいました…。
3. 小話
 北京大学の寮の売店にいるお兄さんがとても面白い人でした。大学内には日本人も多くいるので、少しだけですが、日本語で会話する機会もあり、別れる時には必ず「ばいばいき~ん」と挨拶してくれましたことが印象に残っています。
4. 改善点
 やはり日本人同士でいると、気をつけていても日本語の会話が多くなってしまうので、授業以外では中国語をよほど積極的に使おうとしないと話す機会があまりないのが現状かもしれません。中国人家庭へのホームステイなどを企画して、中国語を使わざるを得ない状況をもっと作ってほしいと思います。
5. その他、コメントなど
 北京料理は本当においしいです!さらに、日本で食べるよりも格段に安いので、くれぐれも食べすぎには注意して楽しんでください。