さてもう今学期もあと残り一ヶ月となろうとしています。こっちに来て以来、なんだかあっという間に時間が過ぎてしまったようです。自動車を持っていないので、結局あまり遠出をする機会もなく、Los Angeles に来たはいいものの、それほどロス生活を満喫する機会もなく一学期が終わろうとしています。というわけで、そろそろ引越しの時期かなあと思ってます。


 やはりまず何をするにも自動車は必需品。中古で $4000 か $3000 くらい出せば、まあ普通につかえる車は買えるのだけれども、それでもやはり学校から離れて住むのはちょっと大変そう。なぜならば、ロサンゼルスの道は(確か、シムシティーのシナリオになるくらい)交通渋滞が問題で朝晩の通勤時間はとんでもなく時間がかかるのであります。
 そういえば、先日は友人とハリウッドの方へ食事をしに行ってきたの、けれど、Kodak Theater や Chinese Theater のある一ブロック分、自動車の通行が閉鎖されていて映画の撮影が行われていましたが人が建物に飛び込んでガラスが破壊されるシーンを撮っていたようです。実際には人ではなく模型を使っていましたが。おそらく高速度カメラで撮影して迫力のある破壊シーンになるのだろう。通りは野次馬見物人が溢れていたが、近くは警察のパトカーやヘリが5,6台上空で停止しているなど、かなり厳戒警備の中で撮影が行われていました。LAでは地元で映画撮影を行うなんていうことは頻繁にあるのです。最近は映画会社以外にも映画やテレビ番組向けのCGを作っている会社やゲーム会社なども増えている。Electric Arts(EA)というゲーム会社がインターンの説明をしに学校まで来たのを見に行ったのだけれども、やはりここでも映画との関わりが強いような印象を受けた。EA が作った "Load of The Ring" というゲームでも同名の映画のシーンが使われていて、"Load of The Ring 2" の中のシーンが映画の公開よりも見れるようで。Cinematic Game(映画のように映像や音響を駆使したゲームの一種)はホットな話題のようで、同じ学科の友人の中にもそういったことを将来的にやろうとしている人達もたくさんいます。映画に使われるようなCGのシーンは実際には一部模型を使ったりするのは有名な話で、"Apollo 13" でもロケットの発射シーンの模型を日本人が作ったことが知られています。とあるパーティーで、ハリウッドの映画に使われる特殊メイクや顔の模型を作るという仕事をしている日本人とあったりしたのだけれども、結構、こっちでも日本人のがんばりを感じますね。
 USC の映画学科は Division of Animation & Digital Arts とか Division of Film & Television Production などと複数のプログラムに分かれているのだけれども、他の学科の学生とも同じ授業で毎日触れ合う機会が頻繁にある。先日は Production Program の学生で一緒にフィルムの授業を受けているマライアという子の家に授業の課題であるレコーディングをするために行ってきました。彼女はプロデューサーとして働いてもいるらしく自宅にレコーディングスタジオを持っていて、実際に人材を発掘してCDを作成したりなどとすでにビジネスを始めているらしい。 Inglewood というほとんど黒人しか住んでいない地域で外からはかなり危険な地域として認識されているのだが、実際は長閑な住宅地という感じだった。 Inglewood の中でも場所によるし、もちろん、その子の家も裕福な人たちの住む地域にあるのだが。
 11 月の最終週にある Thanksgiving の一週間の休みにはアリゾナ州フェニックスにあるユダヤ人の友人の実家に遊びに行ってくることになっているのです。こんなに待ち遠しい学期休みは初めて。 USCの方針なんだろうけども、一年の間はみっちりとスキルを磨き、二、三年で研究をするということになっていて、今年一杯は今のようなペースでの生活が続きそう。来学期は土曜日に朝9時から夕方5時まで写真撮影の授業がすでに入っていたりして、まだまだ先は長いといった感じ。
 冬休み中は12月の中旬には日本に帰る予定です。大学院留学を考えている方や、映画業界に行ってみたいなどという方は相談に乗れるかもしれません。その際はこちら( [email protected] )までメールをください。
それではみなさん、また会う日まで。