今回から、マレー・インドネシア語研修特集が始まります!第1回目は、研修の趣旨や特長、研修先についての説明に加え、2000年の春と夏に参加された学生さんの生の声を取り上げてみました。
 研修先は、緑が多く、涼しくて治安もよい大変快適な場所のようです。また勉学だけでなく、現地の人々との交流や課外活動にも力を入れたプログラムとなっており、インタビューした学生の方もホストファミリーの親戚の結婚式に参加したり、夜のパーティーで現地の大勢のお客さんに見守られながらスイカ割りをしたり、と貴重な体験を沢山語ってくれています。ぜひ読んでみて下さい。

2002年度 マレー・インドネシア語研修について

1. プログラムの趣旨要約

「インドネシアで学ぶインドネシア語とインドネシア文化」コースは、インドネシアをより深く知りたいと希望する皆さんに、インドネシアの地で、インドネシア語を現地の生活をじかに経験しながら習得していただき、併せてインドネシア文化をも学んでいただこうとする趣旨に基づいて企画したもので、これによって両国の友好交流関係促進の基礎作りと真の国際人の養成に少しでも貢献することができれば、とうい願いのもとに始められたプログラムです。

2. プログラムの主な特長

(1) 本プログラムは、単に語学を学ぶというだけにとどまらず、インドネシアの文化を学び、また現地での実生活を体験することによりトータルな形での異文化理解を目的としています。そのために、大学での講義のほかにも興味ある課外活動プログラムも組まれています。
(2) 研修地のバンドン及びマランは、いずれもジャワ島の高原都市で気温は清涼、緑が多く治安の良い、勉学には好適の場所です。また、研修機関はインドネシアでも一流の国立・私立の総合大学です。
(3) 現地での宿泊はホームステイを原則とします。ホスト・ファミリーは、大学側が一定の基準をもとに責任を持って選定した信頼できる家庭ばかりです。

3. 研修地及び研修機関の紹介(研修機関は参加者による選択。)

(1) マラン市とマラン国立大学・マランクセスワラ大学  マランは東ジャワ州第二の高原都市で、熱帯の暑さはなく清涼な気候とともに勉学には最適の環境を作り出しています。今回から、いっそう充実した教育内容と環境を実現するため、2つの大学の協力体制のもと新しい研修体制を組みました。研修の実施にはマラン国立大学があたります。同大学の語学教育の専門教官が当研修のために特別チームを編成し、教育のみならずホームステイ、その他生活面の全てにわたって責任を持って指導、お世話いたします。研修の場はマランクセスワラ大学のキャンパスにて行います。 (2) ジョクジャカルタ市とサナタ・ダルマ大学  ジョクジャカルタは、中部ジャワのイスラム教国「ジョクジャカルタ王国」の首都です。今回から当研修に加わったサナタ・ダルマ大学はインドネシア唯一の私立の教員養成機関として1955年に創立されたカトリック系の総合大学です。研修では、クラスルーム・レッスンのほか課外授業には、ボロブドゥール、プランバナン寺院を含む歴史的な遺跡見学も含まれています。 ※ 両研修地とも研修の組み立てには大きな相違はなく、いずれもクラスルーム・レッスンのほかに郊外へのエクスカーション等の課外活動がプログラムに含まれており、またバティック制作、舞踊、ガムラン音楽演奏等の文化活動への参加も可能です。また、いずれも、ピア・チューター制度(研修生と同年代の受け入れ機関の学生が、主に現地でのフィールド・スタディや日常生活でのアシスタントとして、研修生のお世話にあたる制度)をとっています。 以上(パンフレット『インドネシアで学ぶインドネシア語とインドネシア文化』より)

2000年度の研修に参加した学生へのインタビュー

※ インタビューした学生が参加した研修は2000年の春と夏に行われたものですので、現行のものとは多少異なります。

1. 全体の感想と、研修で得たこと

 私が参加したマレー・インドネシア語研修は、インドネシアのマラン市にあるムルデカ大学で約1ヶ月間行われました。平日のスケジュールは、朝の8:00から昼の12:00までの4時間が少人数・レベル別の授業で、午後は町の見学やインドネシアの芸術(バティック、踊り、武術)の授業でした。一方、週末はみんなで村や観光地を見学したり、基本的にはホームステイ形式だったのでホストファミリーと一緒に出かけたりもしました。また、研修中は現地の大学生がチューターとしてお手伝いしてくれているので、現地の同年代の人たちとも活発に交流をすることができ、非常に有意義だったと思います。  私の研修での一番の思い出は、ホストファミリーと一緒に参加した結婚式でした。披露宴に招待されて行く経験は過去に何度もあったのですが、この時はホストファミリーの親戚の結婚式だったため、式も披露宴も主催する側として参加することができました。もちろん、インドネシアの結婚式に参加したのは初めてで、披露宴では私もジャワの伝統正装をし、招待客を迎えるという体験をしました。その時のことは今でも忘れられません。  マレー・インドネシア語研修の最大の魅力は、学校の授業だけでなく、こうしたホストファミリーとの交流や課外授業を通して、インドネシアをより深く知ることができる点なのだと思います。また、日本の他大学の学生も参加しているプログラムなので、沢山の学生とも仲良くなれるよい機会だと思います。

2. 研修中の面白いエピソードなど

 研修中に、1泊2日でブロモ山というところに行きました。夜にはパーティーを開き、現地の学生も含めて大騒ぎしながら夜遅くまで楽しく過ごしました。その時にスイカ割りをしたのですが、宿に泊まっている他のお客さんがどんどん集まってきて、気づいた時にはものすごい群集になっていたのには驚きました。

3. 改善点してほしい点など

 私自身には非常に良い研修でしたが、必ずしもみんながそうだとは限らないと思います。なので、よりきめ細やかに対応してくれるともっとよかったように思います。

4. その他、コメントがありましたらお願いします。

 マラン市はインドネシアの中でも比較的涼しく、過ごしやすい町です。また、大学がたくさんある学生の町なので、治安面も非常に安心です。インドネシアは一般的に危険だと考えられがちですが、実際のところ研修で行った場所に関して危険はありませんでした。ですから、是非研修を通してインドネシアに触れてみてください。