炭素税って知っていますか?
近年特に注目を浴びている地球温暖化問題の対策として登場したのが炭素税(環境税とも言う)です。炭素税は1990年に世界で初めてフィンランドで導入されてから現在まで、北欧諸国やアメリカ、イギリス、ドイツ、オランダなどで導入されています。


地球温暖化の原因である二酸化炭素は企業や家庭など、その排出源が多岐にわたるため、税をどこでどのくらいかけるかといった判断を下すのが難しいのが現状ですがヨーロッパ諸国は主に交通、事業、家庭が課税対象で、課税段階は製造や輸入時であり、その税収は一般財源に使われています。
導入から約10年を経て、北欧諸国の評価をみてみると、経済発展や雇用問題への影響がないとは言い切れませんがそれほど大きい問題ではなく、その効果はかなりあるといえます。
現在、日本においても2005年からの炭素税導入が検討されていますが、日本人の環境に対する意識はヨーロッパ諸国のそれよりだいぶ低いという実態があります。歴史的な背景、地理的条件が日本とはだいぶ異なるためです。日本は島国ですが、ヨーロッパ諸国はひとつの大陸にたくさんの国が隣り合わせに位置していて、しかも他民族国家が多い。民族の大移動、侵略などを受けてきたことで人々が協力しなければ生きてゆけなかった歴史があります。また、気候の条件が日本と比べて厳しいために自然に対する意識の高さが違うのです。     
                       
ですから日常生活の中で環境を意識して行動できる人がヨーロッパ諸国より少ないのです。
そんな日本人にとって、炭素税はとても有効な対策です。消費者の立場で考えてみると、おそらく二酸化炭素を大量に排出する製品を購入することはできるだけ避けるようになるでしょう。お金がとられてしまいますからね!そうです、日本人はお金のことに敏感なのです!消費税が3%から5%になったときも嬉しいと思った人はいないでしょう?
お金はなるべく節約したい、その意識が炭素税導入の効果をあげるのです。二酸化炭素をたくさん排出する製品はい、clipだから買わない。自分の利益を考えて行動することが自然と環境にやさしい行動をとることになる! これが炭素税のメリットです。
最初はお金の意識から始まるかもしれませんが、その行動を通して後々環境を意識した行動がとれる人が増えたら炭素税の導入は成功といえるでしょう!でも、できれば政策により仕方なくやるのではなく、地球上に起きている様々な環境問題に目を向けて、身近なところから環境にやさしい行動をするようちょっと心がけてみませんか?