何でも、決まりきった役割を演じているだけでは面白くないし、それを好きな人のみしか興味を持ってもらえないのではないだろうか? 環境を守ろう!選挙に行こう!といわれても、動く人なんて限られた人のように思える。


 個人的に、自分の知らない分野を開拓するときは「学ぶ」より「遊ぶ」という感覚ではいることのほうが入り込めるのを感じている。例えば、スローフードは「おいしい&体にいい、食の安全を考える」エコツーリズムは「非日常的な楽しさ&自然を考える」フェアトレード製品は、「質自体がよい&途上国の自立に役立つ、環境にやさしい」など消費としても楽しめるものであるけれど、深いメッセージ性があるプロダクトである。
 これらと同様に、NPOなども、社会的な意義のあることをやっているというメッセージだけを発していては、より多くの人に共感性を生み出すことは難しいのではないか。このように考えて「地域(湘南)の魅力発見」という切り口から、メッセージ性のあるエンターテイメントを作る実験としてBeGoodCafe湘南は、始まった。

ドームの変遷

非日常的な空間、シンボルを作る演出をしてあげることで、地域の魅力という一見地味な財産にスポットライトを当てるために、ビーチにドームを建てたいと思っていた。
 はじめは、坂研のボランタリーアーキテクツを2週間くらいかけてビーチで作る予定でしたが、海水浴場組合に「海開きした後で、昼間に足場を組んで作るような建築は、安全の責任が持てないから無理だよ」と言われてしまった。
 そのあと、営業時間外で建てられるドームを探してきたのですが、なんと買えば100万、借りれば40万近くするものでした。たとえ買えたとしても、まったく自分たちの手作りな物語性は消えてしまい、ただのテーマパーク化してしまうという自体になりました。こうなると、メッセージ性のないエンターテイメントになってしまう。
 ちょうど悩んでいたところ、去年の秋祭で使用したSAEIのドームを利用したらどうかと友人からブレークスルーをもらった。どう考えても、材料費がかかる選択肢しか思い浮かばなかったけれども、自分たちで工夫するという当たり前の選択肢が見えなくなっていた。ダンボールをテープで補強したり、雨よけの屋根を廃材で作ったりすれば、見てくれは100万円のドームより多少劣るが、きっと物語性のあって、付加価値の高いドームを作れるのではないかと期待している。

オープンマイク

今週の水曜日に茅ヶ崎のフラダンススクールに行ってきた。フラ歴10年以上の今井さんという方にお話を聞いてきたのだが、いろいろと示唆深いお話をしていただいた。フラダンスを見たことがある方は、ちょっと想像してみてください。楽しそうだという感想以上のものは、なかなか出てきにくいと思う。しかし、踊り一つ一つに意味があったり、共同体の中でうまくやっていけるように隣の人とあわせるshareの精神があったりと生活と深くリンクしているということが分かった。
 また、日本文化はハイカルチャーとなってしまって敷居が高いものが多いが、フラはとても敷居が低いから日本でも普及しだしているとか、生徒さんの多くは楽しそうであるという理由から始めた人も多いが、今はshareの精神を感じているなどのコメントも面白かった。この辺の話を聞いた後に、踊りを見たら違って見えるのではないかコンテンツとコンテキストをあわせて楽しめるメディアが作れたらいいなと思う。BeGoodCafe湘南では、コンテキストに光を当てるオープンマイクを対話型で演出していきたいと思います。

最後に

自分が学校で学んでることとか、特技とかを茅ヶ崎の素材を使って何か実践してみたい人(ワークショップ)を作ってみたい人。
 ドームを建築した後に、その中でミュージアムをするのですが、その中に展示するアート、作品を作ってみたい人もしいたら([email protected])に連絡ください。