生協食堂、一足お先に体験しました! SFC CLIP 編集委員 高田理恵
今号のニュース記事トップになっている新生協食堂。ガイダンスが始まる22日(月)に正式オープンとのことですが、その前に1日3時間、仮オープンしてい るらしいとの話を聞いて、早速取材に行ってみることにしました。 案内をして下さったのは慶應義塾生活協同組合の日吉店店長を務めつつ、今回の食堂開設準備室長をされている関根邦夫さん。まだまだオープン前の準備が忙しいというさなかではあるものの、快く説明役を引き受けて下さいました。 果たして生協食堂は、SFC生の食生活における救世主になりうるのか?CLIP編 集委員がその実態に迫ります。
充実のメニュー、ノースウィング
編集委員の永野孝君と一緒に地下にある食堂入り口に下りると、まず目についたのが、たくさんのサンプルが並べられたショーケース。これはノースウィング(以下、ノース)側のメニューで、サウスウィング(以下、サウス)のサンプルはドアの前まで行けば見ることができます。
ノースで提供されている約70種類のメニューは、メインディッシュや別菜、小鉢の他に丼、麺も充実していて、バラエティにとんだ構成。ノースの中にあるカウンターまで行けば、並べられたおかずの写真を見ながら選ぶこともできます。
レジの横には自分でつくるソフトアイスクリームマシンがありますが、まだ準備中で使用できないとのこと。非常に残念です。オープンの後はレジで会計を済ませた人全員がアイス無料券の当たるくじ引きをすることができるらしいので、その時はぜひ皆さんもアイスをゲットして下さい。
レジの横やカモ池側に行くと、テーブルや椅子の配置が変わって、少し雰囲気の違う食堂を見ることができます。仮オープンの間はノース側のみが、写真のような配置(写真4-5)に変化していましたが、オープンしてからはサウスの方も並び替える予定だそうです。
ビュッフェで楽しく
エームサービスが運営していた頃の食堂は、ノースの方が営業時間も長く、実際私もノースをよく利用していました。でも今度の生協食堂の場合は、ノースとサウスの営業時間が入れ替わった状態になり、夜遅くまで食事ができるのは、サウスとなりました。
学生の利用頻度が上がるだろうと思われるサウスの方は、ノースの典型的生協食堂スタイルに比べ、SFCオリジナルな、試行錯誤によって作られる食堂だと言えるでしょう。まず、他の大学食堂ではあまり見られないビュッフェスタイル(写真6)。この形式は、矢上キャンパスにある生協食堂で試験的に実施したものをSFCで正式に採用することにしたのだとか。食堂の小川幸二店長が、デパ地下の人気メニューなどをリサーチした結果、量り売りの値段を一般的な1グラム=2円のよりも更に安値の1.4円で提供できるよう工夫した、力作メニューが並んでいます。サラダからおかずまで40種類以上の中から選べるし、もちろん栄養価にも気を配っているとのことなので、安心です。
ただ、こういうスタイルの場合、好きな量だけ取って食べる方式の場合、1グラム=1.4円ということを忘れたり、どれくらいの重さがいくらの値段になるのか分からずに、大量にお皿に盛ってしまう人が続出するのでは、という懸念があります。以前エームサービスの食堂でもやっていたサラダバーでは、こんな事件があったことですし。取り過ぎて値段が跳ね上がり泣いてしまう人が続出する…かもしれません。
もちろん対策として、量りをたくさん設置したり、入り口に「こんな風に盛り付けしたら、この値段になります」というサンプルは置く予定(現在はサンプル準備中なので、写真です)。慣れれば楽しいビュッフェスタイル、既に仮オープン期間中から、プラスチックのケースに入れて持ち帰る人(写真7)もいるなど、なかなか人気が出そうな感じでした。
持ち帰りといえば、サウスでは食堂手作り弁当が販売されるとか。既に日吉キャンパスの食堂・店舗で販売されて好評だったメニューに加え、どうやらSFC 独自のメニューも開発中らしいので、販売が楽しみです。詳細は関根さんも小川店長も教えてくれませんでした…ガードが固い!
盛りだくさんなお昼ごはんに
今回はサウスで食事することにしたのですが、永野君が選んだ和食中心メニュー(写真8)は、ご飯と豚汁合わせて580円、私の選んだ洋食中心メニュー(写真9)は、ペットボトル飲料合わせて550円でした。お昼ごはんにしては量が多めになってしまったので、実際には500円におさえて食べることも可能だと思います。
先ほど書いた、入り口近くにあるサンプルでを見れば色んな選択の仕方ができることが分かるので、「今日はこういうテーマで選んでみよう」とか、「あのサンプルの選び方をまねしてみよう」といった感じで、何通りものメニューに挑戦することが出来、 楽しく食事ができるかと思います。
レジまで持っていくと、 この時は仮オープン期間限定お食事200円引きキャンペーンをしていたので、なんと二人とも400円以下でお食事ができました!こんなに安くなるなら、ビクビクせずにもっと取ってこれば良かったかも?
何はともあれ、おなかいっぱい食べて、編集委員2人とも大満足の取材でした。
最後に…
盛りだくさんなメニューや新しい試みが詰まった食堂になっているだけに、少し食事の値段が高いと思えたり、まだまだ利用しづらかったり物足りないと感じる部分があるかもしれません。でも、「オープン後しばらくはバタバタとしてしまいお騒がせするかもしれませんが、今後は試行錯誤しつつ、学生の皆さんの意見も反映させながら営業していきたいと思います」という関根さんのコメントや、オープンのために奔走する小川店長を見ていると、救世主かどかはともかくとして、新生協食堂には結構期待できるのではないかな、と(何だか偉そうですが)編集委員2人は思いました。