最近湘南藤沢ITCでは、様々なウィルス対策を打ち出している。そこでSFC CLIPでは、その真相を湘南藤沢ITCに聞いた。また、サーバのリプレースにより、多くのSFC生が利用しているウェブログツールのMovable Typeで、SFC内でのトラックバックできなくなるという噂や、CNSでのサーブレットの利用についても、質問を行った。


■最近のウィルス対策について
なぜ最近ウィルス対策に力を入れているのでしょうか?
 やはりウィルスの量が多くなっており、沢山の苦情・要望がでている。内側からの要望と、内側のメンテナンスされていないマシンが外部に影響をあたえており、外部からの苦情の件数も増えている。
 
 大量に来るウィルスの対策として、サーバでウィルスを検知したメール自体をを削除してほしいという要望もあるが、湘南藤沢ITCでは現在は行う予定はない。ウィルスが添付されていても、内容が通常のケースもある。サーバでのメール削除は賛否両論だ。
 CNSの理想としては、極力規制を設けないということで運用をしている。またユーザはまっとうな管理能力を持っている、という2点を前提として、ユーザに自由な利用環境を与えている。しかし、現実問題として、理想像を崩さざるを得ない状況になってきている。
今までは学生個人に対処を任せてきたということだが、やはり理解できない学生もいる。例えば共同購入のマシンの要件に、ウィルス対策ソフト導入を挙げるべきなのではないでしょうか
これについては毎年真剣に考えている。ただ去年までは、共同購入のマシンと共にウィルスソフトを
生協で一定量確保することは、物量的に不可能だった。またやはり金銭面で学生にかかる負担もあった。今年は改善した。
全体的にITCのウィルスに対策が遅れているという印象があります。
やはりCNSを利用している人の規模が大きく、対処が簡単ではない。しかし努力はしている。
「CNSのメールサーバにおけるSPAM対策の期間限定試験運用について」という発表については、すぐに本運用に切り替わる予定はあるのでしょうか?
すぐに本運用という形にはしない。やはり問題はスケーラビリティで、6000人以上使用するものに耐えうる対スパムソリューションをいろいろ探している。
「情報コンセント・無線LANに接続されたPCから外部メールサーバへの直接送信の制限について 」という発表について、このまま何もしないと、CNS以外のプロバイダのアカウントでは、メールを送信できないということでしょうか?
そういうことになる。申請書を提出することによって、CNS以外のSMTPサーバの利用が可能になる。または、CNS以外のアカウントの設定で、SMTPサーバを「mail.sfc.keio.ac.jp」に変更することで外部プロバイダのアカウントで送信できるようになる。
申請書の配布はいつからですか?
もうそろそろで、配布をし始める
■SFC内でトラックバックができなくなる?
SFC生の多くがウェブログのツールとしてMovable Typeを利用していますが、設置にあたり、SFC内でトラックバックをすることができるということで、「web11」というサーバを利用しています。そのweb11サーバがリプレースされると聞きましたが、SFC内でのトラックバックを継続して利用することが出来るでしょうか?
そもそもSFCのウェブサーバはクラスタリングをしており、個別のホストを直接指定して使用するのは本来の使い方ではない。今回の場合は、たまたま使用できてしまい、いわゆる「web11信仰」が生まれてしまった。
web11サーバは近日中にリプレースされる予定がある。数値を直接指定するのは本来の使い方ではないので、今後もSFC内でトラックバックができるという保証はないので、できなくなった場合は他の方法で対応してもらいたい。
また当然だが、リプレースにあたって、ウェブログのデータは消えることはない。
■サーブレットの利用について
学生から、CNSのホームディレクトリでJSP・サーブレットを使用したい要望が多いようです。
確かに要望は沢山もらっている。この件に関しては、長い間検討しているが、なかなか解決しない問題である。サーブレットは、各自のホームディレクトリで使用するという形には向かないという欠点があるからだ。例えば、一人がプログラムを更新した場合、全体でリロードしなければならないという問題がある。今後も検討を続けたい。