8月14日 グランドキャニオン
8月18日 モニュメントヴァレー
8月21日 ナショナルフォレスト
8月23日 ニューメキシコ州サンタフェ
9月 1日 テキサス州アマリロ
9月 4日 オクラホマ州オクラホマシティ
[9月4日中間報告]
走行距離 1,694マイル = 2,728km
走行日数 24日(残りはステイ)
平均走行距離 70.6マイル = 114km/day
パンク回数 21回
取材回数 2回
9月14日 ミシシッピー州セントルイス
9月19日 インディアナ州エヴァンスヴィル
9月24日 ケンタッキー州レキシントン
[9月24日現在]
走行距離 2,582マイル = 4,155km
募金額  90,002 + $151.80


■9月24日 ナショナリズム
 テレビや新聞を見ていて感じることは、この国のナショナリズムの強さです。特に大統領演説や党大会などを見ているとこれを感じることが多いのですが,アメリカの政治家なり演説のスタイルというのは、国民の感情を揺さぶって引きつけるのがとてもうまい。「アメリカの犠牲者の死は無駄ではないのです」とか「自由を世界に広めることが我々の使命なのです」といったことを大した説明もないままに発言する。エモーショナルな部分をうまく揺さぶることで、ある程度論理的に飛躍のあることでも、通してしまう。このようにして国民の支持を集めるのが大変うまいなと感じます。これは日本との比較で感じることなので、もしかしたらこれが世界的な標準なのかも知れません。が、日本で暮らしているときとは少し違うなと感じた点です。
 また、ナショナリズムということでいえばもう一つ。LAやオクラホマシティでは、9.11や連邦ビル爆破事件を忘れないようにと、事件に関する多くの資料や映像が公開されていました。事件の痛みが伝わってくるアトラクションも多数用意されています。「歴史の証人になろう」というこれらの動きはアメリカ人にいわせると正義に基づいています。僕はこれはすばらしいことだと思いますし、これからも続いていくべきだと思います。が、一方で広島や長崎に落とされた原爆に関する展示がもみ消されてしまう現実がこの国にはあります。このあたりに正義という言葉の輪郭が国威高揚のそれへとすり替えられている可能性を感じます。
 もちろんこの問題は非常にセンシティブですし、安易に糾弾すべきではないと思います。日本にも同じような動きはないとは言い切れませんし、なにより私たちがそういった「すり替え」を差し引いて物事を見ればそれで済むのかも知れません。
 アメリカに来て感じたままの一部をお伝えしました。皆さんのご意見もお待ちしています。