SFCの授業発で生まれた地雷除去NPO、「POM2」スタッフによる、地雷除去への思いや、現状報告、イベント告知、SFC内外で繰り広げるコラボレーションを4回にわたって連載します。第1回目はイントロダクション-「POM2」の紹介です。

ラップトップが生活の一部のSFC生。
 ラップトップにステッカーを貼ることで、個性を主張している人達の姿も沢山目につきます。最近そうしたラップトップに貼られたステッカーによく目を凝らしてみると、あるステッカーを貼っている人が増えていることに気がつきます。
 白くて丸いステッカー。モノトーンで真ん中になにやら人のようなシルエットが。そして、ステッカーにはどうやらナンバリングがしてあるようです。一体このステッカー、なんなのでしょうか?
 その正体は「地雷ステッカー」。1枚300円でPOM2というSFC内のグループが販売しており、これを買うと、購入者はタイの地雷原1平方メートルを除去することができます。
 300円の収益は「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」という日本で唯一の地雷除去NPOに寄付され、タイの地雷除去に使われます。300円。それは実はタイの地雷原の除去費用となっています。ステッカーにナンバリングされた数字は、実はタイの地雷原にも同じ数字が1平方メートルごとに振られていて、リンクしています。つまり、自分の番号の土地というものがタイの地雷原に確定し、そこの地雷除去を行なえるのです。
 そしてWEB上(http://www.jirai.org)に設置された「地雷マップ(現在製作中)」上で、ナンバーをもとに「自分の地雷除去状況」が確認できるようになっています。「1217番の俺の土地の地雷除去が始まった」そんなことが、ステッカーを通して起こります。
 現在1,500枚突破を目前にした、この「ステッカーで地雷除去キャンペーン」は「非営利組織インターンシップ」「生活者の社会参加」という授業をきっかけにSFC発で生まれたものです。その仕組みづくりには、SFC内の様々なリソースのコラボレーションが大きな力を発揮しています。現在メンバーもSFC生を中心に約10名。しかしその輪はSFC内にとどまらず、確実に広まりつつあります。
 ステッカーやWEBなどの「道具」を使って遠いタイで起こっている社会問題との新しい関係作りを試していく。提案していく。それがPOM2のコンセプトです。
12月には以下のイベントにも参加予定。
■ 12月18日(土) SFC-JAM
link-up(DJサークル)主催のイベント(http://linkup.sfc.keio.ac.jp/)
■ 12月22日(水) 18時-22時@CLUB ASIA NEO
学生団体KISEKI主催イベント(http://www.ki-se-ki.com/)
The Problem of Mines is the Problem of Mine. = POM2
「地雷問題は自分達の問題だ。」
誰もがこう言える日を目指して、POM2の挑戦は続きます