7(月)、8(火)日、安村通晃研究室の「家展」が高井戸ミサワホームMIFパークで行われた。展覧会はミサワホームなどとの共同主催で、実際の商品展示室を使用して、デモンストレーションを行った。


 初日行われた安村通晃環境情報学部教授の講演では、「ユビキタスインタフェース 家族の変容と生活者の視点から」と題して、なぜ家にフォーカスが当たったかが説明された。
 安村教授によれば、現在の家族は、日本の第三の開国だという。江戸時代に国を開いた開国、敗戦後に社会を開いた開国に引き続き、家族ひいては個人の開国が求められていると述べた。さらに少子化や、単身赴任者の日本の社会の変化なども、「家」「家族」と、家族におけるコミュニケーションと記憶の形に焦点を当てた一因だという。      
 安村教授は引き続き、現在ユビキタスコンピューティングについて、IPv6、RFIDなどのシーズ指向の研究が先行していると注意を促し、ユーザ指向のアプローチを重視したいとした。その一例として、生活者の視点で考える上で、女性の視点も考慮する必要があるとした。
▼Aware Entrance
一つのボックスが、一人一人家族のゾーンになっており、帰ってきた時に、家族が在宅かどうか、その日一日の行動が人目で分かるという。玄関での安心感に注目。